日産ディーゼル工業は、臨時株主総会後の取締役会で、総額1060億円の第三者割当増資を実施すると発表した。日産自動車と銀行団に1060億円の優先株を発行するとともに、ルノーから無償譲渡された自社株の消却を決議した。
日産ディーゼル工業は25日、中国の東風汽車有限公司と中・大型トラック用キャブの共同開発契約を締結した、と発表した(既報)。日産ディーゼルにとっては、成長著しい中国市場で、日産・東風の提携をテコに、中国での事業展開のチャンスが広がったことになる。
日産ディーゼル工業は、中国の東風汽車有限公司(ドンフェン)と、中型・大型トラック用のキャブ(運転席台)を共同開発すると発表した。
日産自動車の中国合弁会社である東風汽車は、2004年から07年までの4カ年計画を推進するのに当たり、東風ブランドの商用車部門では日産ディーゼル工業と仏ルノー傘下にあるボルボのトラック部門が技術支援する。
米国株式の反発、円高の一服を好感し、全体相場は反発。円相場が1ドル=109円台に反落したことを受け、自動車株は上げる銘柄が目立った。
日産ディーゼル工業が20日発表した9月中間決算によると、連結販売子会社の不良債権処理など、財務リストラを前倒しで行ったため、同月末に債務超過に陥った。連結ベースでは39億円の債務超過となっている。
日産ディーゼル工業は、2004年3月期連結決算の売上高および営業・経常利益予想を上方修正した。国内外で販売台数が期初の予想を上回る。
日産ディーゼル工業は20日、2004年3月期連結決算の最終利益予想を、440億円の赤字へと下方修正した。9月に発表した長期経営計画に基づく、財務リストラによるもの。
日産ディーゼル工業が20日発表した、2003年9月中間期連結決算は、売上高、営業利益、経常利益が、連結決算の公表以来、3期ぶりに増加した。ディーゼル排ガス規制による代替需要で、国内の販売台数が伸びた。