Nov. 3 - 4 in LasVegas
世界最大規模の自動車パーツ見本市(トレードショー)である“SEMA SHOW”。北米だけでなく世界中のカスタムパーツメーカーやバイヤー、そして自動車メーカーが集まる、自動車カスタムの流行最先端がわかる展示会だ。2023年はレスポンス特集企画として、現地情報を独自レポートでお届けする!
アメリカ・ネバダ州に位置するラスベガス・コンベンションセンターでは毎年、世界一のカスタムカーイベント「SEMA SHOW」が開催される。今年は記念すべき60回目のメモリアルイヤーで10月31日から11月3日の4日に渡って開催された。
SEMAを取材したジャーナリストらの投票による「ベスト・ニュー・プロダクト」が発表された。ペット好きの人が多いアメリカの定番商品、ペットグッズでは、ペット専用のシートカバー、ケイナイン・カバー社のその名も『ケイナイン・カバー』が選ばれた。
キャンプ好きの人に嬉しいのが、ナピア・エンタープライズ社のスポーツテント。中型や大型SUV、ミニバンなどの後部をすっぽりと覆う形のテントで、クルマをテントと一体型のキャビンに早変わりさせる。テントそのものも大人4人が寝られる大きさだ。
SEMAにおいて、センターコンソールなどにマウントされることが多いLCDモニターを、サンバイザーに設置する、というアイデアが注目を集めたのはTMI社「ビジュアルロジック」シリーズのサンバイザーモニター・システム。
クルマの部品ではないが、SEMAショーで注目を集めジャーナリストからの人気も高かったのが、「NASCARカウチポテト」とニックネームをつけられたこのソファ。レザー張りで、ほとんどの製品がソファにつけられたカーナンバーのドライバーのオリジナルサイン入り。
ラスベガスコンベンションセンターで開かれたSEMAは終了したが、取材したジャーナリストらの投票によるベストが発表された。ホイール部門では144社もの出展があったが、ベストに選ばれたのは創業2年というミザッティ社のラグジュアリー・アロイホイール。
ハマーではアップスケールパフォーマンスの『H2』が登場。450HP、スーパーチャージャーV8で、インテリアもアロイメタル、カーボン、レザートリム付きで、2004年型H2のひな形とも言われる。
トラックでは、ハイパフォーマンスのダッジ『ラム』が2台登場。ベル/ダッジ『ラム2500』はHEMIチューンで、スーパーチャージャー付き。インテリアにはアルミ製のトリムが。もう1台のパフォーマンスウエスト/ダッジ『ラム3500』は、なんと370HP 、インテリアはステンレススチールのトリム。
サターンでは、アフターマーケットチューンがポピュラーになっていることから、200以上のHPを誇る『ION』(アイオン)チューナークワッドクーペ「EFX」を紹介。このクルマは量産型が2004年にデビューの予定だが、このコンセプトモデルに近いものを仕上げるためのパーツはすでに販売されている。
ポンティアックでは『サンファイア・アメリカンチューナー』をSEMAショーで紹介。「GTO」をベースにしたデザインながら、比較的安価なクルマをスポイラー、ロッカーパネル、サイドエグゾースト、スーパーチャージャーなどで個性的なルックスに仕上げた。
レーシングスポーツとしては、アキモト/クライスラー『セブリング・コンバーチブル』のラグジュアリーバージョンがSEMAショーに登場。セブリングにスーパーチャージャーを搭載したカスタムで、2.7リットルV6。
キャデラックでは、エクステリア、インテリアともにオールブラックのコンセプト、『エスカレードEXT M』が注目を集めた。2003年型EXTをベースとし、映画『マトリックス』の最新版にも登場する予定。
人気の『PTクルーザー』。今回のカスタムは『PTビッグスカイ』。4WDで、サンルーフは5枚のガラスパネルでできており、ガラスの色はボディとマッチ。クロームのトリムがつき、ツインエグゾースト。
クライスラーグループは今年のSEMAショーで、アフターマーケットパーツ分野への本気の参入を明らかにした。SEMAショーは特別装備部品市場協会=SEMAが開催するアフターマーケット・パーツの総合コンベンションであり、一般からの注目度は高く量産メーカーからも出品している。今年は5日から8日までラスベガスで開催される。
5日から8日までラスベガスで開催されるアフターマーケット・パーツの総合コンベンション、SEMAショーで、今年もっとも目立つのはGM関連のブースの急増。まるでGMショーのよう、という意見も。GMだけで39台のコンセプトを出展、これに関連パーツ会社のカスタムなどが加わっている。