新車の購入を検討されている方は、値引きができるのか気になる方は多いのではないでしょうか。
結論から申しますと、新車の値引きは100%可能です。
そもそも新車は値引き販売が一般的なので、原価販売のほうが珍しいと言えます。
とは言え値引き額は、購入者によって「高く値引きしてもらった」「思ってたより値引きしてもらえなかった」など大きな差があるのも事実です。
一体どうして人によって値引き額に差が出てしまうのでしょうか?
そこで当サイトは実際に新車の値引きを交渉した方100人へ独自でアンケートを実施しました。
当記事ではアンケートによって明らかになった本当に効果的な値引き交渉術を、寄せられたエピソードとともにご紹介していきます。
新車の値引きは『交渉しない』のもあり?
値引き交渉は根気が必要なため心労が重なり、かなり疲れてしまうもの。
「値引き交渉が面倒くさい」と感じる方も多くいらっしゃるのは事実です。
しかし繰り返しになりますが、新車は値引き前提の価格設定。
自分から値引き交渉をしないと余計な費用を払うことになります。
値引き交渉一つで金額が大きく変わるので、ダメ元でも値引き交渉はトライした方が望ましいのです。
※高級車や輸入車は原則的に値引きができないので、値引き交渉はオススメしません。
車を乗り換える際、お持ちの車は下取りよりも車買取店の方が査定額が高くなります。
というのも新車販売がメインのディーラーでは、下取り額を不明確にされてしまうことが多いです。
他の値引きとまとめて記載することで、下取り額を曖昧にして安く買い取られてしまう場合も。
しかしあらかじめ中古車の買い取り相場を把握し、ディーラーに「買取店なら〇〇円なのに」と交渉することで下取り額をアップしてくれることもあります。
そこでオススメしたいのが、車の一括査定サイト。
一回の申し込みで複数の買取業者を比較できるので、いつでもどこでもすぐに一番高い査定相場を知ることができます。
画像引用元:カーセンサー公式サイト
カーセンサーは提携業者数1,000社以上で、一回の申し込みで最大30社に査定依頼を出せます。
一括査定で複数の業者に査定依頼をすると、業者同士が張り合い自然と査定額を上げることが可能です。
ディーラーよりも査定額が元々高いうえ、業者同士で競い合って査定額がさらに上がるのは大きなメリットでしょう。
ディーラーで下取り額の交渉が上手くいかなかった場合、カーセンサーで高額査定をしてくれた業者に売却するのも一つの手です。
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▼カーセンサーについては以下記事で詳しく紹介しています。
▼その他の一括査定サイトは以下のページでも紹介しています。
新車の値引き率はどれくらい?口コミを含めて値引き額の相場を調査
新車の値引きについて、当サイトが独自に実施したアンケートで実際の値引き額が明らかになりました。
- 車両本体=80万円
- オプション=20万円
=総額100万円
セールスマンが知人の紹介でありました。
非常に若く好青年だなと感じました。
最初は50万円程度の値下げの提案で渋っていたら、
店長に相談しに行って、いきなり80万円程度の値下げになりました。
再度交渉を行うと、オプションの20万円の値下げにも対応してくれました。
-イワサキさん(30代)
値引きの満足度:◎
購入した車:【BMW】320 ハイラインパッケージ
※タップで実際の見積書を拡大できます。
- 車両本体=11万円
- オプション=20万円
=総額31万円
30年くらい付き合っているディーラーの営業担当者ですので、車両本体とオプションでズバリいくらにして欲しい旨ダイレクトに伝えました。
駆け引きすることが正直好みではないので「この金額なら買うから何とかして」と頼み込んで、値引きの上限を引き出せました。
担当の方も見積もりの中身を工夫して対応してくれました。
-来たのシャンさん(50代・男性)
値引きの満足度:◎
購入した車:【トヨタ】C-HR HV SLEDエディション
※タップで実際の見積書を拡大できます。
- 車両・オプション=24万円
- キャンペーン=10万円
- 下取り額=5万円
=総額39万円
ライバル車の購入も検討している事が功を奏してうまく値引きしてくれました。
またローンにせず、一括払いにしたことも良かったみたいです。
-祇園 鉄男さん(50代・男性)
値引きの満足度:◎
購入した車:【メルセデスベンツ】C200 BE RHD
※タップでアンケートの回答をチェックできます
アンケート結果でもわかる通り値引き額にはかなりバラつきがありますが、最も多かった回答を平均すると値引き額は車両本体価格から10%前後という結果になりました。
※後述もしますが、軽自動車の場合は5%程度しか値引きは見込めません。
ですが人によっては3桁の値引きを引き出すことができているのも事実です。
交渉の仕方など値引きの引き出し方について、アンケート結果や口コミを元に解説しますのでぜひ試してみて下さい。
新車の限界値引きは車両価格から-何%?
新車の限界値引き相場は車種・購入時期・営業マン・ディーラーの事情などにより異なりますが、基本的には車両本体価格から10%~30%になります。
上記の数値に差が出るのは、新車1台を販売した際にディーラーがメーカーから貰えるマージンによって値引き率が異なるためです。
※マージン:ディーラーにおける仕入れ価格と小売り価格の差額で、ディーラー側の粗利益のこと
ディーラー側がもらえるマージンは販売貢献率・時期・メーカー等で変動しますが、一般的には国産車や輸入車を問わず16%~18%程が相場といったところ。
メーカーから貰えるマージンを超えて販売するとディーラー側の赤字になるため、必ず値引き額には限界があるのです。
この「限界値引き」まで引き出せるかどうかが、新車の値引き交渉のポイントになります。
オプションからの値引きに限界はあるの?
まず前提として、オプションにはメーカーオプションとディーラーオプションの2種類があります。
メーカーオプションからの値引きはほぼ不可、ディーラーオプションからの値引きは-30%程度が限界と考えましょう。
メーカーオプション | ディーラーオプション | |
見分け方 | 本カタログの巻末に載っている装備表に記載されているオプション | 本カタログとは別のアクセサリーカタログに載っているもの |
特徴 | 製造ラインで装着される・後付け不可・所得税がかかる | ディーラー側で装着可能・ディーラーへの利益率が高い |
キャンセル・変更可否 | 不可 | 可能 |
値引き可否 | ほぼ不可 | 20%~30%程度可能 |
メーカーオプションは工場での製造過程で車両に取り付けられます。
車両本体の値引きに含まれるので、ほとんど値引きはないと言っても過言ではありません。
対してディーラーオプションは、工場から車が届いてからディーラー側で装着できるオプションです。
ディーラーの裁量で購入者の希望に合わせてカスタムできることから利益率が良く、値引き率が高いという特徴も。
基本的な値引き率は20%~30%程度は交渉の余地があり、交渉次第ではサービスとしてつけてもらえることもあります。
もしオプションの値引きを考えている方は、値引き率の良いディーラーオプションに絞ると良いでしょう。
【決め手はコレ!】値引きに成功するための交渉術
値引き率について知った次は、値引きを引き出すための交渉術をランキングでご紹介します。
ご紹介する交渉術はどれもアンケートで明らかになった効果的なものばかりです。
- 【1位】良好な関係のセールスマンに担当してもらう
- 【2位】交渉しやすい時期・タイミングを狙う
- 【3位】ライバル車で競合させる
- 【4位】最終手段は端数切り落とし
- 【5位】系列違いのディーラー同士で競合させる
- その他の少数手段
各交渉術について以下で詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてみて下さい。
【1位】良好な関係のセールスマンに担当してもらう
アンケート結果によって明らかになった交渉術第一位は、「長年の付き合いがある」または「知り合い」のディーラーに頼むという方法でした。
実際に以下のような声が寄せられています。
- 値引き総額20万
(担当のディーラーマンと)10年以上お付き合いがあり今は店長さんなので、こちらの意向を口にしなくてもわかってらっしゃるので無駄な価格交渉というのはなく、何をつけるかなどの話し合いという感じでした。
-たけっちさん(40代・男性)
値引きの満足度:◎
購入した車:【日産】エルグランド 250Highway STAR S Urban CHROME
- 値引き総額50万
義父の高校時代の友人がトヨタに勤めていた為、歴代の車を購入する際には同じ営業さんにお願いしていた。
その度に少しずつ値引きをして貰っていたが、今回は私が車の購入を反対していたので来店の際にしぶっていたから値引きをしてくれた。
-さとこさん(30代・女性)
値引きの満足度:◎
購入した車:【トヨタ】エスティマ
また初めて担当してもらったセールスマンだとしても、交渉を気持ちよく進められたという人からはこんな声も。
- 値引き総額33万6,838円
丁寧で低姿勢なセールスマンだったので特に苦労せず値引きしてもらいました。
1回目の見積もりでも20万円程の値引きをしてもらっていて、真剣に悩んでいる様子や買う気持ちが伝わったのか、帰りには「値引きの限界だと思わないでくださいね。
契約を決めてもらえる段階になれば頑張って上を説得してもう少し値引きをしますから。
」とお話しをしてもらい、3回目の契約する段階では本当に上司と話して下さって、端数切りも含めた値引きをしてもらえました。
-hiNAtaさん(20代・女性)
値引きの満足度:◎
購入した車:【トヨタ】ヤリスクロス Z
新車の購入は、人生の中でも何十回とあるような買い物ではありません。
しかし逆に言えば、今後のライフスタイルには大きく影響してくる買い物でもあると言えます。
気持ちよいカーライフを送るためにも、ディーラー選びの際には長い付き合いになることを前提として交渉に挑みましょう。
若手のセールスマンへの値引き交渉も効果抜群!
実は付き合いの長いベテランのセールスマンだけではなく、若手のセールスマンが担当であっても値引きは引き出しやすいです。
ベテランのセールスマンは顧客管理を行い、常に車の提供ができる固定客を把握しています。
そのためノルマ達成にもつながりますし、定期的に売り上げを伸ばすことが可能です。
一方で若手のセールスマンは固定客がおらず、ノルマ達成が一苦労の方が多い傾向にあります。
そのため若手なりにノルマを達成しようと上長と交渉し、精一杯値引き交渉に臨んでくれるのです。
実際に口コミにも以下のようなエピソードがあります。
- 値引き総額100万円
購入するつもりはなく新型ヴェルファイア・新型VOXYを見に夫と2人で来店しました。
(中略)
担当してくれた方は同い年(20代)で、「入社して3年目なんで結果を出さないといけないんですよね」と言われたので「もう少し安かったら即決するんですけどね…」と冗談っぽく言ったら上司に相談しに行き、「保険はこちらで加入してもらって…」「こちらでどうでしょう」と言いながら値引き後のトータル金額を見せられました。
約100万円も値引きしてくれたことに驚きその場で即決購入。
ちょっとした一言でここまで値引きしてくれたのは驚きましたし、本当に有難かったです。
-るんちゃんさん(20代・女性)
値引きの満足度:◎
購入した車:【トヨタ】ヴェルファイア
- 値引き総額15万円
比較的若い新人のような方に頼み込んで値引きをしてもらいました。
慣れていなさそうな中、一生懸命してくれたので大満足です。
-みんぽんさん(20代・男性)
値引きの満足度:◎
購入した車:【トヨタ】ノア HYBRID G
若手のセールスマンの頑張りにより、いい値引きが引き出せる可能性があることも覚えておきましょう。
【2位】交渉しやすい時期・タイミングを狙う
実は新車は購入時期やタイミングによって、より安く購入することができます。
オススメの購入時期やタイミングは以下の通り。
- 決算期の3月と9月
- モデルチェンジ前
まず車を安く購入できる時期である、決算期の3月と9月がオススメです。
実際に以下のようなエピソードも寄せられました。
- 値引き総額20万円
以前車を購入した時にお世話になったセールスマンがいるお店に行き、無理を言って値引きをして貰いました。
決算期だったので店舗も値下げしてくれると思い交渉したら上手くいきました。
-はるたこさん(20代・女性)
値引きの満足度:◎
購入した車:【スズキ】スイフト HYBRID MG
- 値引き総額15万円
決算の時期に購入すると値引きされやすいと聞いたので、その時期に店舗に足を運びました。
「今日、ディーラーを回って一番良いところに決めようと思う」と伝えたところ、より値引きしてもらえました。
-プリファイさん(30代・男性)
値引きの満足度:◎
購入した車:【三菱】ekワゴン M 4WD
決算期は販売成績によってその年の会社の業績が決まります。
成績をよくするため、ディーラーとしては値引きをしてでも1台でも多く車を売りたいのです。
また決算期の他に安くなるタイミングとして、車のマイナーチェンジ・フルモデルチェンジ・一部改良の1~2ヶ月前の期間があります。
上記のようなタイミングは”前モデルを売り切ろう”と車の値引きが拡大するのです。
- 値引き総額15万円
日ごろから車検などでもお世話になっているディーラーの担当者からモデルチェンジ時に前モデルものを安く購入できるという話をいただきました。
(中略)
-ゆきえさん(60代・女性)
値引きの満足度:◎
購入した車:【ダイハツ】タントL
エピソードにもある通り、ディーラーと良い関係を築いておくと決算期やモデルチェンジ前に連絡をくれる場合もあります。
モデルチェンジの場合は約1ヶ月前になると一般に公表されるため、ほしい車種が決まっているならば情報にはアンテナを張っておきましょう。
※一般公表される1ヶ月程度前から値引きの拡大は始まるため、ネット上のリーク情報を見てみるのも一つの手です。
ただしモデルチェンジはそう頻繁にあるわけでもないので、初めて行くディーラーでの値引き交渉は決算期を狙ってみるのがおすすめです。
【3位】ライバル車で競合させる
欲しい車種が明確に決まっている際に効果的なのが、ライバル車と競合させる方法です。
ディーラーとしては他社に顧客を取られまいという気持ちが働き、値引き額を上げてくれます。
- 値引き総額8万円
ダイハツのタントも比較させていただき、値引きのいいほうを選ばせていただくことをセールスマンの方に伝えさせていただきました。
-yhworkさん(男性・50代)
値引きの満足度:◎
購入した車:【ホンダ】 N-BOX カスタム G・Lパッケージ
- 値引き総額4万円
軽自動車が欲しくてスズキかホンダで迷っていました。
スズキのディーラーでスタッフの方にそのお話をして購入したい意思をしっかり示して、それで金額で悩んでいる様子をしていたらスタッフからおいくらぐらいでしたら?と声をかけてもらえたので金額交渉がスムーズにいきました。
-たけぼうさん(男性・40代)
値引きの満足度:◎
購入した車:【スズキ】アルト s
「この車(ライバル車)もいいと思ってる」「こっちの車の方が値引きが良かった」などと伝えるだけで効果を発揮させることが可能です。
ディーラーの心理を上手く利用し、買う車が決まっていてもライバル車の見積もりを取ってみるのも良いでしょう。
【4位】端数の切り落としを提案
他の値引き術がどれも微妙だった際は『端数切り落とし』を提案するのも効果的です。
- 値引き総額15万円
(中略)
10万円の割引というお話をいただきましたが端数であった5万円の値引きをさらに交渉したら、持ち帰って検討ということでしたが、当日中に電話があり交渉成立しました。
-ゆきえさん(60代・女性)
値引きの満足度:◎
購入した車:【ダイハツ】タントL
端数切り落としをする場合は、実は契約書にハンコを捺す前に交渉することが肝心です。
ある程度値引き交渉を終えた段階でさらに車両本体やオプションからの値引きを粘っても、応じてくれるディーラーはなかなかいません。
「この端数をカットしてもらえるならすぐにハンコを捺します」と言うと、値引きの上乗せよりも成功率が高いです。
セールスマンも契約直前ですし、「端数カットで契約してくれるなら」と勢いでカットしてもらえます。
【5位】系列違いのディーラー同士で競合させる
ディーラー同士で競合させるために「別の系列なら〇〇円で売ってくれる」などの駆け引きをしてみるのもありです。
まず前提として、同じメーカーを扱うディーラーでも経営が違う系列違いのディーラーというのがあります。
経営が違うため各販社ごとに売り上げ目標があり、ディーラー同士で熾烈な売上争いが発生。
競合させることで他社に売上を取られないように値引きをしてくれます。
- 値引き総額30万円ほど
他のディーラーとも交渉しているという駆け引きを使い、どれくらいの額まで他社は値引きしているかなどを細かく説明しました。
するとそのとき交渉していたディーラーさんはもっと値引きしてくれたのでそこで購入することにしました。
-ジェリー振内さん(40代・男性)
値引きの満足度:◎
購入した車:【トヨタ】クラウン ハイブリッド
- 値引き総額45万
他社で同車種の見積りをとり、ディーラーの営業マンと交渉しました。
どうしても自分の販売所で売りたかったためか、がんばって値引きを実施してくれました。
-あつしさん(30代・男性)
値引きの満足度:◎
購入した車:【日産】セレナ Vグレード
競合させ値引きを引き出すためにも、同じ地域の系列違いのディーラーを探してみましょう。
[aside type=”normal”]系列違いのディーラーの見極め方は?系列違いのディーラーを見極める方法は、その販売店を運営している会社が違うかどうかになります。
会社の違いは各販売店HPの会社概要(企業情報)の会社名を確認しましょう。
当サイトでは一例としてトヨタ・ホンダ・日産・スズキに絞り各ディーラーについてまとめました。
上記のメーカー以外も同じように、運営会社が異なれば競合が可能と覚えておきましょう。
その他の少数手段
前述でご紹介した方法の他、少数ではありますが実際に値引き交渉で効果的だった方法をご紹介します。
「一括払いは値引きの交渉材料にならない」とよく言われていますが、厳密に言うと「一括払いが可能だから今日購入する」と即決することが値引きの交渉材料になります。
ディーラー側にとってもお客さんとの値引き交渉は時間もかかりますし、何より精一杯値引きしたのに結局購入されない場合は労力の無駄になってしまうのです。
逆に「値引きさえすれば今日購入してもらえる」とディーラー側に思わせれば、一括払いは値引きの交渉材料になりえます。
展示車を交渉するという手段はあまり知られていませんが、状態も良いものが多く新車には変わりないため非常にコスパが良い方法です。
タイミングが良ければ「展示車」としてディーラーで値下げされて売られていることもあります。
もしくは地域のチラシや広告で特別価格として告知されることも。
狙っている車種があるなら、近所の販売店はチェックしておきましょう。
【絶対NG】値引きが失敗する要因3選を紹介
値引き交渉をするにあたって、絶対しない方がいい失敗する要因が3つあります。
失敗の要因となるのは以下です。
- ディーラーにとっての「悪い客」になってしまう
- 交渉する前に予算をディーラーに伝えてしまう
- 下取り額の交渉をしなかった
各項目について詳しく解説するので、しっかり確認しNG行動は避けるように気を付けましょう。
ディーラーにとっての「悪い客」になってしまう
前述したように、まずはディーラーと良好な関係を築くことから新車の値引き交渉は始まります。
この過程の中でディーラーが「値引きしたくない」と思う、悪いお客さんになっている場合があるのです。
【ディーラーが「値引きしたくない客」の特徴】
- 最初から限界値引きを要求する
- メールや電話のみで商談を行う
- 「責任者を出せ」と要求する
- しつこく結論を保留にして粘る
- 態度が横柄な人
- 要求が不明確
値引き交渉は行うことが一般的とは言え、ディーラー側にとってもマージンや売上がかかっているもの。
最初から無理な値引き額を提示してきたり人として嫌な気持ちになる行動をされてしまうと、値引きもしたくないと思われてしまいます。
ディーラーにとって「値引きしたい」と思えるお客さんになるというのは、値引き交渉の第一歩です。
ディーラーも人なので、気分良く働けるお客さんには値引きも頑張りたくなる傾向にあります。
実際のアンケートでも以下のようなエピソードを頂きました。
- 値引き総額17万円
初めて行った店舗でしたが、セールスマンの感じがとても良くて、この人から購入したいと思いました。
値引き額に関しては、事前にネットなどで、相場を調べていたので、そのぐらいかと感じました。
あまり無理に値切って、悪い印象を与えたくなかったので。
-かなさん(40代・女性)
値引きの満足度:◎
購入した車:【スズキ】エブリィワゴン JPターボ
このエピソードからもわかるように、まずはディーラーにとっての「良いお客さん」になることが大事です。
値引き交渉の相手は人と人であることを忘れず、ディーラーのことも尊重しながら交渉しましょう。
交渉する前に予算をディーラーに伝えてしまう
予算を最初に伝えてしまうと「じゃあ予算以上の値引きはしなくていいや」とディーラーに思われる可能性が高いです。
そうなると引き出せたはずの値引きも引き出せずに終わってしまうため、もったいない結果になってしまいます。
逆に低い予算を伝えたとしても「この車はそんなに安くできません」と言われ、そこでおしまいです。
値引きを引き出すためにも、交渉する前に予算の話は出さないようにしましょう。
下取り額の交渉をしなかった
下取りについてのアンケート結果で分かったのは、値引き額に満足した方は総合的に下取り額の満足度も高いということです。
ただし値引き自体には満足していても、20%近くの人が「下取り額に不満」あるいは「下取り額を把握していない」と回答しました。
実際に以下のようなエピソードが寄せられています。
- 値引き総額50万円
乗っていた車は故障したとはいえベンツCクラスだったので、当初は下取りを含めたら資金に余裕がありましたが、交渉中に更に故障が進行して下取り金額が大幅に減ったため、当初予算をオーバー。
(中略)
結果は満足していますが、故障による買い換えではなく、もう少し余裕を持って交渉していたら、もう少し得をしたかもしれないとも思います。
-歌ねこさん(50代・男性)
値引きの満足度:◎
下取り額の満足度:✕
購入した車:【トヨタ】ヴォクシー ZS 煌Ⅲ
- 値引き総額50万
今乗っている乗用車の前の車も同じディーラーから購入していました。
その前の車は15万キロを越えており、ディーラーから「下取り価格がつかない」と言われました。
(中略)
-なんだかなぁさん(30代・男性)
値引きの満足度:◎
下取り額の満足度:✕
購入した車:【トヨタ】シエンタ G
しかし下取り額の交渉に成功した方の中には、以下のようなエピソードも。
- 値引き総額30万円
(中略)
下取りに出した車は値段をつけられないほど古く傷んでいたがそれでも無理矢理値段をつけてもらったので満足している。
-しぃさん(30代・男性)
値引きの満足度:◎
下取り額の満足度:◎
購入した車:【トヨタ】アクア Gタイプ
- 値引き総額95万円
車検の見積もりをお願いするためにディーラーへ行きました。
(中略)
購入する気がなかったので、値引き80万円、下取り150万円(他社では130万円がせいぜいと言われていました)できるなら電話をください、と言って帰宅したところ、その日の夜に着信があり「こちらの条件でほぼOK」とのことでした。
-タクトさん(30代・男性)
値引きの満足度:◎
下取り額の満足度:◎
購入した車:【BMW】320i Mスポーツ
またアンケートの回答ではなかったものの、値引き交渉時に下取り額を交渉した方には以下のような見積書の例も。
新型ハリアー見積もりです。
グレードはZ、ガソリン車。
下取りは現行ハリアー後期ガソリンのプレミアム、1.7万キロです。
参考までに pic.twitter.com/TqhPlFczIh
— まー (@ma5507783145) May 10, 2020
上記の結果から分かる通り下取り額の交渉を行っていたら、さらなる値引きを引き出せていた可能性があったというわけです。
【買い叩かれているかも?】下取り額を交渉することで値引き額はもっと上がる!
買い替えの方に限った話ではありますが、結論から言うと新車の値引き交渉の際には下取り額の交渉を合わせて行うことが重要です。
実際に以下のようなエピソードが寄せられました。
- 下取り額68万円
初めて取引するディーラーであったものの、担当者が融通をきかせてくれる方で話がしやすかったことが購入の決め手となりました。
交渉の際には本体及びオプションの価格をどこまで落とせるかを詰めた後、下取り車両の一般的な査定額を下調べし、下取り価格の交渉を行いました。
交渉時には下取り車両のタイヤやワイパー、カーナビ等が比較的新しいことも踏まえ、さらに値引き交渉をし、高い下取り価格で新車を購入することができました。
-7718h_hさん(男性・30代)
値引きの満足度:◎
下取り額の満足度:◎
購入した車:【ホンダ】フリード Gプレミアムエディション
下取り額の交渉はあまり一般的ではないかも知れませんが、実は値引きを大幅に広げる要因の一つなのです。
交渉せずに下取りに出すと以下のようなデメリットがあり、損をしてしまう場合があります。
- 値引き額にまとめられて下取り額を曖昧にされる
→本当に下取りしてくれているかわからない - 純正オプション以外は査定評価されない
→マイナス評価になる可能性がある - 他社メーカーまたは外車などは下取りが安くされがち
→自社の扱うメーカー以外の需要が低い - 中古車オークションの相場が反映されない
※ディーラーは日本自動車査定協会の査定本を参考に査定している
→愛車に見合った価値ではない可能性がある
ディーラーは他の値引きとまとめて記載することで、下取り額を曖昧にして安く買い取る傾向があります。
要するに、ディーラーの下取り額が買取店の査定額を上回る可能性は0です。
例えばディーラーマンが「頑張って下取り額を20万まで上げました!」と口にしたとしても、実際の査定額は+20万~50万近くが相場であることが多くあります。
セールスマンの「値引きが限界なので下取りの査定額をアップしておきますね」という言葉も、実は”お客さんに得した気分で納得してもらい契約してもらう”というからくりの一つなのです。
▼ディーラー下取りのメリット・デメリットに関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。
>>ディーラーでは車買取できない!メリット・デメリットを徹底解説
▼買取店での売却と迷っているなら、こちらの記事を参照してください。
損なく下取りを行うなら一括査定サービスの利用がおすすめ
愛車を損なく下取りしてもらうためには、一括査定サービスの利用をオススメします。
一括査定とは、一度の申し込みで複数の業者に買取査定依頼が出せる便利なサービスです。
一括査定サービスを利用した下取り額の交渉は以下の通り。
- 一括査定サイトから複数業者に査定依頼を申し込む
- 最も高額だった査定見積もりをディーラー側へ提示する
- 「買取店だったら〇〇円で買い取ってくれる」と下取り額を交渉する
まずは一括査定サービスを利用して愛車の査定相場を知り、「買取店なら〇〇円で買い取ってくれる」とディーラー側に提示して下取り額を最大限引き上げるという手段です。
また車の一括査定サイトでは複数の業者に依頼することがポイント。
一つの車を複数の業者で競り合うため、自然と高額査定が付きやすいという仕組みです。
さらには万が一ディーラーで下取り額の交渉が上手くいかなかった場合でも、最高額の見積もりを出してくれた買取業者にそのまま売却することもできます。
査定は完全無料で利用できるので、まずは気軽に利用してみましょう。
▼高額査定を狙えるおすすめの一括査定サイトは以下の記事で詳しく解説しています。
>>「車一括査定サイト」ランキングTOP5!おすすめのとこだけ厳選して紹介
画像引用元:カーセンサー公式サイト
カーセンサーは1,000社以上の提携業者がおり、一度で最大30社に同時査定依頼を出すことが可能な一括査定サイトです。
車の査定額は競い合う業者が多ければ多いほど高額になります。
つまりカーセンサーの最大30社に依頼できるのは、愛車の最高額を出すのにピッタリのサイトと言えるでしょう。
実際にカーセンサーでは「ディーラーの下取りより50万円も高い査定額がついた」という実績もあります。
完全無料で利用ができ、連絡手段も電話かメールかを選べるのが大きな特徴。
電話対応が苦手な方は、「メール連絡希望」を選んでみましょう。
「愛車の査定相場が知りたいだけ」という方でも気軽に利用できますし、「下取り額との比較がしたい」という方もぜひ一度利用してみてください。
※査定額に納得いかない場合はキャンセルもOK!※
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狙ってみる
※申し込みはカンタン90秒※
▼カーセンサーの一括査定については以下記事で詳しく紹介しています。
新車を値引き交渉以外でお得に購入する2つの方法
新車は値引き交渉するものと言えど、交渉するためには時間も手間もかかる作業です。
また交渉が苦手な人からすると「交渉以外で安く済ませられる方法はないのかな?」とも思いますよね。
値引き交渉以外では以下の方法によってお得にすることができます。
- オプションを見直す
- 新品に近い中古車を含めた車探しをする
予算に限界がある方や交渉が苦手な方はぜひ参考にしてみて下さい。
①オプションを見直す
オプションを純正のものではなく社外品で揃えるのも、新車をお得に購入する方法の一つです。
実際にアンケートでも以下のようなエピソードが寄せられています。
- 値引き総額95万円
(中略)
(購入決定から)3日後にディーラーへ訪問し、はじめの見積もりにあった「希望ナンバー申請手数料」はカット、ホイルコーティングも不要、カーフィルムも知り合いの業者にお願いするので不要、オプションのフロアマットも不要、ということで10万円程度の値引きをゲット。
満足のいく買い物でした。
-タクトさん(男性・30代)
値引きの満足度:◎
購入した車:【BMW】320i Mスポーツ
ディーラーオプションは主に以下のようなものがあります。
- フロアマット
- アクリルバイザー
- ドライブレコーダー
- ETC
上記のオプションはネットで汎用品・専用品を購入することが可能ですし、純正品でなくても機能性等が十分なので特に問題ありません。
またETCやドライブレコーダーは電装屋さんやカー用品店で取り付けも行っているので、ディーラーで無理に購入する必要もないです。
さらにフロアマットは車種専用設計でサイズも問題なく、多様な素材感やカラーの社外品が販売されています。
全て社外品とまではいかなくても「マットだけあえて社外品にする」という方も少なくありません。
欲しい車が決まっている方はその車にあった社外品を一度探してみて下さい。
もしいい社外品オプションがあれば、新車購入の際はオプションなしで購入してみるのも一つの手です。
オプションなしの購入代金は値引き交渉せずに得られる実質的な値引き成果
オプションを社外品にすることで出る純正オプションとの差額は、値引き交渉せずに得られる実質的な値引き成果と考えていいでしょう。
社外品を選ぶことで値引き交渉の手間や心労もなく、新車をお得に購入ができる一つの方法です。
ですが交渉次第では、ディーラーから純正オプションの値引きを引き出すことができるのも事実。
ディーラーオプションは値引き率も高いので、”お得に購入したいなら絶対に社外品がいい”というわけでもありません。
まして純正オプションにこだわって新車購入を検討している方ならなおさらです。
オプションは予算と希望・交渉の手間や心労も考慮しながら、値引き交渉の仕方を選びましょう。
新品に近い中古車を含めた車探しをする
値引きが渋く予算が厳しい方などは、新車の値引きにこだわらずお買い得な中古車を探すというのも一つの手段です。
他店で(メーカー・車種は同じの)新品に近い中古車があり、割と魅力的な値段でしたので、それと迷っていることを素直にお話ししました。
新品に近い中古車ほどのお値段にはならず、新車を購入には至りませんでした。
-たえさん(30代・男性)
値引きの満足度:✕
購入した車:【マツダ】CX3
中古車の中には新品に近い中古車(新中古車)と呼ばれるほぼ新品・未使用の中古車があります。
一括りに中古車と言っても、状態がよく価格帯もリーズナブルなものもあるのです。
新車の値引き交渉が厳しいと感じたら、中古車や新中古車を探す手もあることを覚えておきましょう。
[aside type=”normal”]中古車なら試乗車を交渉してみるのもアリ!例外にはなりますが、中古車も視野に入れた車探しなら試乗車を交渉してみるという方法もあります。
試乗車は購入を検討しているお客様に、公道を実際に走ってもらうように用意された車です。
実際にお客様に乗ってもらう車なので整備もしっかりされていますし、グレードも良い場合が多くあります。
詳しく試乗車について知りたい方は以下の記事をぜひ、参考にしてみて下さい。
当サイトのオススメ!新中古車を買うなら中古車販売サイト『ズバット車販売』
画像引用元:ズバット車販売公式サイト
中古車販売サイトの「ズバット車販売」は当サイトがオススメする中古車販売サイトです。
ズバットは非公開車両も含めて希望の車を探してくれます。
※非公開車両とはまだ在庫登録されておらず、市場に出回っていない車のこと
実は市場に出回っている中古車は全体の約30%程度で、残りの70%は非公開車両なのです。
店頭では見つからないようなお買い得な新品に近い中古車も、非公開車両の中なら見つかる可能性は高くなります。
またズバットでは様々な条件を指定できるので、希望条件にぴったりの愛車を見つけられるのです。
知識豊富な専門スタッフが対応するため、安心して車探しを任せることができます。
もちろん希望条件に合う車が見つからなければ断ることも可能です。
条件入力などは35秒でカンタン&スムーズに行えるため、ぜひ一度車探しの相談をしてみましょう。
※保証や返品サービスも充実で安心!※
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▼ディーラーでの中古車購入についてはこちらで解説しています
>>中古車をディーラーで買うのはアリ?保証や値引きに言及した上で徹底解説!
【番外編】新車の値引きはコロナ禍の影響で拡大してるって本当?
結論から申しますと、新車の値引きがコロナ禍の影響を受けていることは本当です。
- 値引き総額25万円
コロナウイルスの影響が出始めた3月だったので、ホンダから1台でも多く車を売りたいから安くすると、言われました。
時期的によかったのかもしれません。
-ぬーさん(女性・20代)
値引きの満足度:◎
購入した車:【ホンダ】ヴェゼル
新型コロナウィルスの影響を大きく受けた2020年4月〜6月の自動車メーカー各社の売上は、多少の上下はありますがどこも50%程度減でした。
ここまで売上や利益が落ちれば「値引きを大きくしてでも売りたい!」というのが車販売の現状です。
そのため前述でご紹介した値引き交渉術を駆使することによって、限界値引きも期待できます。
車を売るためにもキャンペーンや値引きが拡大している今が、車の買い時と言っても過言ではないでしょう。
新車購入時の値引きに関するその他のQ&A
Q1.結局値引き交渉ってどれくらいの時間がかかるの?
アンケートの結果としては値引き交渉期間は1日~1・2週間、交渉回数は1~3回でした。
もう少し粘る方もいますが、あまり粘りすぎもよくないので気を付けましょう。
週末のみしか店舗に行けない事情も人によってはあるため期間にはバラつきが出ましたが、基本的には交渉回数は3回程度にしておいたほうが効率が良さそうです。
アンケートの結果からは1店舗のみで交渉した方が多い結果となりました。
ただ1店舗で交渉した方よりも2~3店舗回ってみた方のほうが大きな値引きが引き出せていることも事実のため、複数店舗回ることをオススメします。
Q2.軽自動車の値引率も普通乗用車の値引きと同じ?
軽自動車の値引き率は5%前後と言われています。
車種によって異なりますが限界値引きは8万~10万円前後で、5万円前後を値引き目標にして交渉するのがベストです。
軽自動車の値引きが低い一番の原因は、元々の車体価格が安いにもかかわらず製造コストが高いということが挙げられます。
軽自動車の製造コストは売値の70%を占めているのです。
例えば100万円の軽自動車を製造・流通させるためには、70万円かかっている計算になります。
また昨今の軽自動車は、機能や装備が普通車レベルに充実しているのも事実。
普通車と同じ値引率で販売すると、ディーラー・メーカーともに利益がなくなってしまいます。
そもそもの利益率が低いため、結果的に値引きできる幅も狭くなるという仕組みです。
新車の値引きは効率よく交渉しましょう
新車の値引きは確実に可能ですが、失敗の要因を一つでも行ってしまうと値引きを自ら渋くさせてしまいます。
またディーラーの上手なトークに惑わされてしまうのも、引き出せたはずの値引きを引き出せない結果となりもったいないです。
失敗の要因を防ぎ交渉術を上手く駆使しながら、限界値引きを引き出しましょう。
▼人気車種の値引き方法については、以下の記事でも詳しくご紹介しています。
>>日産ノートの値引き額を体験談から調査!
>>日産セレナの値引き価格はどれくらい?
>>ダイハツキャストの値引き情報をご紹介!
>>フォレスターの値引き相場と限界額まで安くしてもらう方法
>>日産デイズの値引き相場は?
>>ハイエースの値引き情報を口コミと共に解説!
>>ヴォクシーの値引き相場は?
>>トヨタノアの値引き成功のための交渉術を徹底解説!
>>トヨタ・シエンタの値引き相場はいくら?
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>>アルファードの値引きはどのくらい?