「車の買取後に減額される可能性はあるの?」
「減額は応じないとダメなの?」
このような疑問を持つ方のために、当ページでは車買取後の減額の実態と対処方法を解説。
契約後に減額なんて不当な気もしますが、実際ありえるのでしょうか…。
車の査定前に当ページに目を通して、急なトラブルを賢く回避していきましょう!
車の査定後に減額されることなんてあるの?
結論からお伝えすると、車の査定後に減額されることはあります。
実際に国民生活センターでは、売却後の減額に関する相談も少なくありません。
3 日前、自宅に来てもらい査定してもらったら22 万円 で買い取ると言われ、その場で契約し車を引き渡したが、2日後業者から「隣の県のオークション会場に運び点検したら、事故車と判明したので半額での買い取りになる」と言われた。
(出典:国民生活センター)
車の査定から振り込みまでの大まかな流れがこちら。
- 査定
- 契約
- 引き渡し
- 振り込み
この時「引き渡し⇒振り込み」の過程で車に問題があると再査定され、場合によっては減額されてしまうんですね。
査定後の減額に応じなくていいケースも!
査定後に減額の連絡がきても、必ず応じる必要はありません。
具体的には「売り手に落ち度がない」ケースです。
キズやヘコみが後から見つかっても、それは査定士のチェック漏れ。
売り手に落ち度はないので、減額要求を飲まなくてもOKです。
逆に不具合などを隠していた場合は売り手の責任なので、減額に応じなければいけません。
査定後に減額されるケース2つ!それぞれの対処法も解説
車買取後に減額されるのが、この2つのケース。
- 査定士のミス
- 修理歴や事故歴を隠していた
車買取後に減額されるのは、上記のどちらか。
「査定士のミス」だと応じる必要性はないように思いますが、思わぬ落とし穴があるので詳しく見ていきましょう。
①査定士のミスで欠陥を見逃していた
車買取後の減額の原因の一つが査定士のミス。
はじめの査定の段階で欠陥を発見できなかったケースです。
このパターンは上述の通り売り手に落ち度がないので、減額に応じる必要はありません。
業者が拒否に応じない場合は、国民生活センターに相談して法的措置をとってもらってください。
しかし注意したいのが、契約書に再査定や減額への承諾の旨が記載されている場合。
契約書に「再査定を行い、かつ欠陥が見つかれば減額請求する」という内容だと、落ち度がなくても減額に応じなければいけません。
再査定や減額に関する記載がないか、契約書の内容にはしっかり目を通して対策していきましょう。
②修理履歴車を査定のときに隠していた
「修理履歴車」であることを隠しているケースも、査定後の減額につながります。
万が一、意図的にクルマの不具合を隠していれば、瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)が発生。
瑕疵担保責任は契約後に車に欠陥があると、その売主に責任を追求できるものです。
瑕疵担保責任が発生すると、買取店側かから契約キャンセルを申し立てられる恐れも…。
修理歴や事故歴があれば、包み隠さず伝えることがトラブル回避の予防策です。
車買取後の減額のケースを知って売却後のトラブルを防ぐ
今回お伝えしたように、車の査定後に減額される可能性はあります。
その可能性を念頭において、査定の際はしっかりスタッフと相談して契約を行いましょう。
- 査定士のミス
- 修理歴や事故歴を隠していた
また売り手であるあなたに落ち度がなければ、減額請求に応じる必要はなし。
しかし修理歴などを隠していると責任問題になりかねません。
査定のときに車に関する情報はしっかり伝えて、トラブルなくスムーズに車を売却してください。