Vol.1:都会から70km離れた地域に住む私が、妻にせがまれて軽自動車を買うことになった

Vol.1:都会から70km離れた地域に住む私が、妻にせがまれて軽自動車を買うことになった
  • Vol.1:都会から70km離れた地域に住む私が、妻にせがまれて軽自動車を買うことになった
  • 某中古車情報サイトで検索。この時間はかなり楽しい
  • 市役所で渡された申請書に“軽自動車住所証明書”の項目がある。初めて見た
  • ※写真はイメージ。こんな都会ではありません
  • 購入に至った2008年式スズキ ワゴンR

いつも通り自宅で仕事をしていると妻から「週末含めて仕事の外出が増えたよね。買い物にも行けないからクルマが欲しいと思うんだけど」と相談が。そこから今回の物語がスタートする。

◆都会の喧噪から離れた地方都市在住だからこその理由

現在の住まいは会社のある都内までカーナビで検索すると70~80kmほど離れている地方都市に住んでいる。産まれてから30年ほどは一つの地域に定住してきたけれど、そこからは遊牧民のごとくあっちこっちへ住む地域を変えている。今の住まいは自分にとって縁もゆかりも無い地域で賃貸の一軒家暮らしだ。住み始めて3年目になるが、ありがたいことにご近所さんにも恵まれ気持ちよく暮らせているのでしばらくは住み続けたいなと思っている場所だ。

※写真はイメージ。こんな都会ではありません※写真はイメージ。こんな都会ではありません

生活環境としては地方都市あるあるの構造で、駅前よりも幹線道路沿いに商業施設が出来ているので基本的にクルマが無いと不便な場合が多い。コロナ禍のリモートワークがメインだった時には自分も自宅にいるので特に問題は無かったけれど、コロナとの付き合い方が変わるにつれて仕事での外出機会も多くなった。そこで妻からの提案を聞くと……、確かにそうだよなと。

しかしその妻、運転免許を取得してから今までで両手両足分の回数ぐらいしか運転したことが無いという状況。さすがにその状況でクルマを購入しても危険だと思ったので、近所にある自動車教習所のペーパードライバー講習へ行ってもらうことに。何度かの路上講習を経て周りの邪魔にならない程度まで練習を重ねてもらい多少の自信を付けてもらった。未だに右折が怖いと言ってはいるが。

◆まずは“動けば良い”というレベルのクルマを探してみる

某中古車情報サイトで検索。この時間はかなり楽しい某中古車情報サイトで検索。この時間はかなり楽しい

妻が路上講習へ通う間にクルマ探しをスタートさせる。我が家の駐車場は1台分のスペースしか無いので2台目を購入するとなると駐車場を借りることになり、ご近所さんに聞いてみると相場は月4000円ほどで、クルマの維持費を考えるとやはり選択肢は軽自動車となる。ただ軽自動車の中古車情報をネットで見てみるとこれが意外と高く、安いのを発見してもベコベコだったり彫刻刀で彫られたような傷があったりと戸惑う車体が多くて、いくら安いと思っても手を出しづらい状況。そこでふと思い出したのが犬の散歩時に通るルートに中古車屋さんがあって、何台か安いクルマを展示していた記憶があり調べてみると良さげな車両が展示している模様、散歩がてら見に行ってみることにした。

購入に至った2008年式スズキ ワゴンR購入に至った2008年式スズキ ワゴンR

出会った車両は車両価格7万円の2008年式スズキ『ワゴンR』で走行距離は11万kmを越える。とりあえずは鍵を借りてエンジンを始動、問題無くかかる。エアコンを全開に作動させるとちゃんと冷たい空気が出てきたので特に問題は無い。エンジンルームは掃除など全くされていないので汚いけれど、異音も無いしタイミングベルトもチェーンなので大丈夫なはず。そして決め手となったのが運転席を開けたときにガソリンスタンドや量販店でオイル交換をしたときに貼られるシールがあって、去年の12月に交換がされていたことで、前オーナーは乗っている間のメンテナンスはちゃんとしていたんだろうと判断した。

全体的にホコリを被っている状態なので細かな傷は判断出来ないけれど、大きな凹みや傷は見当たらない。現状では車検が切れているので諸経費入れて総額いくらになるのかを聞くと……、13万円とのこと。整備して車検取ってで車両価格プラス6万円? 凄く良心的に思えたのは自分だけだろうか、軽自動車だとこれぐらいなのだろうか、とりあえずは考えていた予算を下回っていたのでこの安い軽自動車を購入することにした。

◆購入手続きでも初めての体験がそこにあった

市役所で渡された申請書に“軽自動車住所証明書”の項目がある。初めて見た市役所で渡された申請書に“軽自動車住所証明書”の項目がある。初めて見た

契約書を作ってもらい今後の流れを考えると、納車までの間には購入者がやらなきゃいけないことがいくつか出てくる。中古車屋さんから「書類はいつぐらいまでに揃えられますか?」と聞かれて、まずは車庫証明だよなーと思って「この地域って車庫証明出るの3日でしたっけ?」と聞くと、特別な理由が無い限り軽自動車は車庫証明が必要ない地域だということが判明。市役所で“軽自動車住所証明書”というのをもらってくればいいらしい。初めて聞く単語で戸惑っていると住民票でも大丈夫ですよと言われたのでとりあえず納得しておく。まずは手付金としていくらか支払ってその日は完了、我が家に2台目のクルマが来ることが確定となった。

後日市役所へ書類を揃えに行き、受付の人に軽自動車を購入することを伝えると住民票などの交付申請書を渡されて「住所とお名前を記入して“軽自動車住所証明書”の所に必要枚数を記入して提出してください」と教えて貰い、その発行手数料はなんと無料。今住んでいる地域だとやはりクルマは必需品な場合が多いので取得ハードルを下げているそうだ。今まで10台以上のクルマを乗り継いでいるけれど、初の軽自動車購入には新しい発見があった。

諸々書類を揃えて中古車屋さんに提出してあとは納車を待つばかり。諸経費を安く抑えているので車両は汚れたままの現車渡しとなるとのことだが、まぁ色々と具合を見るために自分で洗車しようかなと思っていたので問題は無い。こうして“ちょっとしたスマホよりも安い”軽自動車を購入することになったのだ。そして当然だけれど素のまま乗るつもりは無いので原寸大プラモデルとして、妻のクルマであっても勝手に楽しむカスタマイズ計画を立てていくのだった。

《藤澤純一@Mycar-life》

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