750kgの軽量スーパーカー、ドンカーブート『F22』追加生産へ…75台完売を受け

F22の総生産台数は100台へ拡大

0~100km/h加速2.5秒で最高速は290km/h

世界で最も軽量な2シータースーパーカーを自負

タルガルーフは取り外しが可能

ドンカーブート F22
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ドンカーブート(Donkervoort)は3月9日、完売した新型スーパーカー『F22』を25台追加生産すると発表した。F22に対する需要に応えるという。

◆F22の総生産台数は100台へ拡大

ドンカーブートは当初、75台のF22を生産する計画だった。しかし、75台は即完売した。これを受けて、追加で25台を生産し、総生産台数を合計100台に増やす。25台のF22のうち5台は、米国の顧客への割り当てになる。

ドンカーブートは2024 年内にF22の生産を終了する予定だった。今回の追加生産の決定により、F22の製造は 2025年の半ばまで延期される。

ドンカーブートは伝統的に、西ヨーロッパから強い需要を集めてきた。F22に関しては、北米、UAE、英国、南ヨーロッパ、スカンジナビア、イスラエルなどからも、注文や問い合わせを受けている。

ドンカーブート F22ドンカーブート F22

◆0~100km/h加速2.5秒で最高速は290km/h

ドンカーブートは1978年、オランダに設立されたスポーツカーメーカーだ。ケータハムの『ロータス7』をキットカーとして輸入していたのが縁となり、1978年にオリジナルスポーツカーの『S7』を発売した。

パワートレインは、アウディスポーツから供給される2.5リットル直列5気筒ガソリンターボエンジン(最大出力500hp/6360rpm、最大トルク65.3kgm/5150rpm)をフロントミッドに搭載する。

トランスミッションは5速MT。ショートストロークの5速MTには、ボッシュのレブマッチングテクノロジーを導入した。ドライバーの好みや道路状況に合わせて、調整できるマルチステップトラクションコントロールシステムを装備した。0~100km/h加速2.5秒、最高速290km/hの性能を可能にしている。

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◆世界で最も軽量な2シータースーパーカーを自負

ドンカーブートF22は、世界で最も軽量な2シータースーパーカー、と自負する。従来の『D8 GTO』の伝統を受け継ぎながら、車両重量は800kgを下回る750kgに抑えられた。チューブスチールとカーボンファイバーのハイブリッド構造によるシャシーテクノロジーをベースにする。ねじり剛性と曲げ剛性は、D8 GTOの2倍に引き上げられているという。

F22のボディサイズは、全長4039mm、全幅1912mm、全高1105mm。D8 GTOよりも、全長は264mm 長くなった。これにより、室内長は D8 GTO比で100mm長くなり、背の高いドライバーでもF22を快適にドライブできるようになったという。オプションで軽量のレカロ製シートと、レースと公道での使用が承認された6点式ハーネスが選択できる。

新設計のダンパーには、調整可能な油圧式ライドハイト システムが付く。これにより、F22は車高を最大で35mm 上下させることができる。また、APレーシング製のブレーキシステムを装備した。スチール製ディスクと4ピストンのフロントキャリパーを組み合わせた。ブレーキ性能は、従来のD8 GTOのシステムよりも30%向上しており、10kgの軽量化も果たしている。

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◆タルガルーフは取り外しが可能

取り外し可能なタルガルーフには、2枚のカーボンファイバー製ルーフプレートを使用している。それぞれのルーフプレートには、高速安定性とノイズ低減のための小さなスポイラーが取り付けられており、3つの手動ラッチで取り外すことができる。 ルーフプレートは、ラゲッジコンパートメントのバッグに収納できる。中央のバーは電動で取り外すことができ、一体型のフロントヒンジのボンネットも取り外し可能とした。

アルミホイールは、オプションでカーボンファイバー製ホイールに変更できる。カーボンファイバー製のホイールは、1本あたりの重量が5.4kg。タイヤは、NANKANG(ナンカン)の「AR-1」で、従来のD8 GTOよりも1インチ大径化されている。

多くのスイッチが、ステアリングホイールに装備された。すっきりとしたダッシュボードには、オプションでAppleの「iPad Mini」インフォテインメントシステムを取り付けることができる、としている。

《森脇稔》

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