駅間立ち往生で16人を救急搬送…JR西日本「列車から降りていただくことに躊躇した」

1月24日の大雪では新快速をはじめ18本の列車が駅間に立ち往生した。
  • 1月24日の大雪では新快速をはじめ18本の列車が駅間に立ち往生した。

JR西日本は1月25日、前日に発生した大雪による分岐器(ポイント)不転換により、東海道本線山科~高槻間を中心に列車が長時間立ち往生したことについて陳謝した。

同区間では1月24日夕方から想定以上の降雪に見舞われ、19時頃に向日町駅(京都府向日市)構内で融雪器の点火目安を上回る降雪により発生したポイント不転換を受けて、大阪指令所の輸送指令員が20時頃に京都駅(京都市下京区)からの列車を抑止した。

しかし、その後も山科駅(京都市山科区)や京都駅の構内でポイント不転換が発生。その処理に時間を要したため18本の列車が駅間で立ち往生する事態となり、JR西日本の発表によると把握しているだけで16人の乗客を救急搬送。23時頃からようやく2本の列車で降車扱いを行ない、最寄り駅までの誘導を開始したという。

JR西日本では乗客の誘導に時間を要したことについて「夜間の降雪の中でお客様に列車から降りていただくことに躊躇し、お客様に降車いただく判断を行うまでに長時間を要したため」としている。

この影響で、1月25日も京阪神エリアでは設備確認や再開準備などで大半が始発から運行を見合わせていたが、16時45分時点では解消されている。

16時45分時点の京阪神エリアの状況。
《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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