西九州新幹線がマニア対策…初列車の自由席に乗車制限、新幹線特例法も適用

初列車は10秒で完売したという西九州新幹線の『かもめ』。初日は嬉野温泉駅でタレントの松井玲奈、諫早駅で元体操選手の内村航平、長崎駅でタレントの長濱ねるが一日駅長に任命される。長崎駅では古宮洋二JR九州社長が挨拶する。
  • 初列車は10秒で完売したという西九州新幹線の『かもめ』。初日は嬉野温泉駅でタレントの松井玲奈、諫早駅で元体操選手の内村航平、長崎駅でタレントの長濱ねるが一日駅長に任命される。長崎駅では古宮洋二JR九州社長が挨拶する。
  • 新幹線設備の破壊や進入など、妨害行為を行なった者を罰する新幹線特例法が西九州新幹線にも9月23日の開業日から適用される。
  • 西九州新幹線開業と同時に武雄温泉~長崎間で運行を開始する新観光列車『ふたつ星4047』。

JR九州は9月9日、西九州新幹線の開業記念式典を各停車駅の初列車で実施すると発表した。

当日(9月23日)は安全確保のため、各駅でコンコース入場開始時間が設定され、出発式ホームでは入場制限や一部エリアの立入禁止が実施される。撮影に際しては、三脚や脚立、自撮り棒、ストロボの使用が禁止される。

また、長崎・諫早・嬉野温泉の各駅では『かもめ2号』、武雄温泉駅では『かもめ1号』の自由席で乗車制限が予定されている。

なお、出発式は博多駅で『リレーかもめ1号』『かささぎ101号』、肥前鹿島駅で『かささぎ102号』、武雄温泉駅と長崎駅で『ふたつ星4047』の発車の際にも実施される。

西九州新幹線開業と同時に武雄温泉~長崎間で運行を開始する新観光列車『ふたつ星4047』。西九州新幹線開業と同時に武雄温泉~長崎間で運行を開始する新観光列車『ふたつ星4047』。

一方、国土交通省は9月9日、「新幹線鉄道における列車運行の安全を妨げる行為の処罰に関する特例法(新幹線特例法)の規定を適用する新幹線鉄道の区間及び日を定める政令の一部を改正する政令」が閣議決定されたと発表した。9月14日に公布・施行される。

新幹線特例法は、新幹線鉄道の列車が「その主たる区間を二百キロメートル毎時以上の高速度で走行できること」から、安全運行を妨げる行為に対して罰するもので、1964年10月の東海道新幹線開業に際し鉄道営業法の特別法として定められた。今回の閣議決定ではこれを西九州新幹線に対して開業日から適用するとされた。

おもに線路内の立入りが想定されており、在来線であれば科料に処せられる行為が、超高速で走る新幹線では影響の大きさを考慮して1年以下の懲役または5万円以下の罰金に処せられるなど、重罰化されている点が大きな特徴となっている。

新幹線設備の破壊や進入など、妨害行為を行なった者を罰する新幹線特例法が西九州新幹線にも9月23日の開業日から適用される。新幹線設備の破壊や進入など、妨害行為を行なった者を罰する新幹線特例法が西九州新幹線にも9月23日の開業日から適用される。
《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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