話題の低燃費タイヤは他と何が違う?

低燃費のための タイヤの基礎知識
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『低燃費のための タイヤの基礎知識』
著者:大手タイヤメーカー 元技術者 馬庭孝司
発行:グランプリ出版
定価:3080円
ISBN978-4-87687-395-1

話題の“低燃費タイヤ”はどのような仕組みでできているのか。タイヤの専門家がその基本から技術変遷も踏まえて丁寧に解説。タイヤ選びの参考にもなる書籍だ。

唯一、路面と接する自動車部品として重要な役割をもつタイヤ。その面積は葉書1枚程度だ。そのタイヤも様々な種類はあるが、特に近年では低燃費タイヤの進化は著しい。当初は燃費向上のために転がり抵抗を追求した挙句、ウェット性能やストッピングパワーなどの性能が大きく損なわれていたり、ロードノイズが大きいものもあった、しかし、いまはそのようなことはほとんどなく、通常の走行であればそれと気付かない程だ。その結果として環境にも大きく寄与しているのは事実である。

では、そもそもその低燃費タイヤとはどういうものか、その特性を記したのが本書である。同時にタイヤが誕生した経緯や、その歴史。さらには転がり抵抗や空気圧に至るまで、本書を読めばタイヤに関する基礎知識が得られるようになっているので、タイヤを選ぶ際のバイヤーズガイドとしても有用な1冊だ。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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