アルファロメオ『ジュリア』と『ステルヴィオ』、F1ノウハウ導入の”究極”仕様…グッドウッド2022出展へ

「エストレーマ」は究極を意味

アクティブサスペンションを標準装備

280psの2.0リットルガソリンターボを設定

アルファロメオ・ステルヴィオ とジュリア のエストレーマ
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  • アルファロメオ・ジュリア・エストレーマ
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アルファロメオ(Alfa Romeo)は6月20日、『ジュリア』と『ステルヴィオ』の「エストレーマ」を6月23日(日本時間同日17時)、英国で開幕する「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」に出展すると発表した。

◆「エストレーマ」は究極を意味

エストレーマ(ESTREMA=究極)は、F1のノウハウを最大限に活用し、スポーティなドライビングのために開発された仕様だ。両車の公式デビューが、アルファロメオF1チームのファクトリーで行われたことからも、F1のイメージを強調する戦略が見て取れる。

アルファロメオの最新の欧州ラインナップは、シンプルさを重視している。2つのトリムとして、「スーパー」と「Ti」を用意。さらに、2つのパックとして、「スプリント」と「ヴェローチェ」を設定する。スポーティなエストレーマは、頂点に立つ「クアドリフォリオ」の下に位置するモデルになる。

エストレーマは、純粋に運転を楽しみたい顧客を対象としている。彼らは常に、車両との一体感を求めている。バランスと卓越したドライビングダイナミクスを実現する技術的ソリューションに関心を持つファンに向けた仕様だ。

アルファロメオ・ジュリア・エストレーマアルファロメオ・ジュリア・エストレーマ

◆アクティブサスペンションを標準装備

ジュリアとステルヴィオのエストレーマの場合、アクティブサスペンションを標準装備した。この「ALFAアクティブサスペンション」は、路面状況や運転状況に合わせて自動的にサスペンションの堅さや特性などを変化させ、車体の姿勢を最適化。快適な乗り心地とスポーティな走りのドライビングプレジャーを両立させるという。

機械式のLSDも、エストレーマに標準装備する。コーナリングや滑りやすい路面などで生じる左右の駆動輪の回転差(内輪差)を制御し、最適なトラクションを配分する。スポーツドライブ時のコーナリングでも、安定した走行性とハンドリングを実現している、と自負する。

内外装には、カーボンファイバーを広く使用することで、スポーティさの演出と軽量化を図っている。エクステリアは、カーボンファイバーベニアをドアミラーミラーカバーとフロントグリルの一部に使用した。バンパーには専用の「ESTREMA」エンブレムが付く。アルミホイールは、ジュリアが19インチ、ステルヴィオが21インチ。ダークトーンのブレーキキャリパーも装備した。

インテリアは、カーボンファイバーベニアとアルカンターラをシートに使う。ダッシュボード、シート、ステアリングホイール、シフトレバーには、赤いステッチを配している。オーディオシステムには、14個のHarmanKardon製スピーカーが付く。

アルファロメオ・ステルヴィオ・エストレーマアルファロメオ・ステルヴィオ・エストレーマ

◆280psの2.0リットルガソリンターボを設定

パワートレインは2種類から選択できる。2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力280psを発生する。アルファロメオ伝統の官能的なエンジンサウンドとともに、低回転域からの豊かなトルクと高回転域での伸びのあるフィーリングが特長だ。

2.2リットル直列4気筒ターボディーゼルエンジンは、最大出力210ps、最大トルク47.9kgmを引き出す。低回転域からの豊かなトルクと息の長い加速が、余裕のある走りと優れた高速巡行性能を実現するという。

どちらのエンジンも、ZF製8速ATを組み合わせる。駆動方式は4WDの「Q4」とした。電子制御式4輪駆動システムのQ4は、アクティブトランスファーケースと特別なフロントディファレンシャルを搭載する。常に路面状況をモニターし、前後アクスル間でトルクを最適に配分する。通常の路面状況ではトルクを100%リアアクスルに送り、後輪駆動車のような走りに。さらに、後輪のグリップ状況に応じて、最大50%のトルクをフロントアクスルに送る。この技術により、タイヤの接地性を失いやすい路面や悪天候において、高いパフォーマンスを追求している。


《森脇稔》

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