タイヤのインターネット販売、前年同期比2割増…2021年上半期

2021年上半期のタイヤ販売動向
  • 2021年上半期のタイヤ販売動向
  • 2021年上半期のオイル販売動向
  • 2021年上半期のバッテリー販売動向

GfKジャパンは、全国のカー用品店、タイヤ専門店、ガソリンスタンド、ホームセンター、インターネットの販売実績データ等を元に、2021年上半期(1-6月)のタイヤ、エンジンオイル、自動車用バッテリーの販売動向を発表した。

タイヤの販売本数は、店頭販売が前年比3.3%増、インターネット販売は同19.6%増、全体では同9.6%増だった。エンジンオイルは店頭販売が同5.6%増、インターネット販売が同9.6%増、全体で同5.8%増。バッテリーは店頭販売が同0.7%減、インターネット販売は同5.7%増、全体で1.4%増だった。

タイヤのネット販売、前年比19.6%増

2021年上半期におけるタイヤの店頭販売数量は、前年比3.3%増と堅調。平均価格は同1.5%増の9729円、販売金額は同4.9%増となった。サイズ別で最も販売規模が大きいのは155/65/14で、数量構成比は20.1%を占めた。155/65/14は数量前年比でみても5.8%増と拡大しており、このサイズへの集中がさらに強まったといえる。次いで145/80/12が数量構成比11.3%、195/65/15が同6.5%。195/65/15は同2.7%減と縮小した。前年から販売を伸ばしたサイズとしては、165/55/15(同15.5%増)、205/60/16(同5.6%増)、225/45/18(同14.5%増)などがあげられる。

インターネット販売数量も同19.6%増と好調だった。夏タイヤの数量前年比は19.4%増、冬タイヤでは17.7%増と、それぞれ販売を伸ばした。平均価格は同1.6%増の7864円、金額は同21.5%増となった。タイヤサイズ別では店頭同様、155/65/14の販売が最も多かったが、数量構成比は11.0%と店頭(20.1%)を下回った。次いで165/55/15が7.1%、195/65/15が4.6%。特に165/55/15は急伸しており、数量前年比は45.7%増に達した。同様に前年比が伸びたサイズとしては、205/60/16(22.6%増)、185/60/15(33.6%増)、225/45/18(27.3%増)などがあげられる。またインターネットでは大口径製品の販売比率が高く、2021年上半期、18インチ以上の数量構成比は16.5%で、店頭の6.0%を大きく上回った。

エンジンオイル、販売量増加も平均価格は減少

2021年上半期におけるエンジンオイルの店頭販売量は同5.6%増と堅調だった。ただ鉱物油の構成比が増えたこともあり、1リットル当たりの平均価格は同4.6%減の667円、販売金額は同0.7%増にとどまった。粘度別では、0W-20が最も多く、販売量構成比22.1%を占め、5W-30が同18.0%で続いた。0W-20、5W-30ともに、部分合成油の販売が最も多く、販売量構成比はそれぞれ48.0%、46.9%と半数近くを占めた。前年から販売を伸ばした粘度としては、0W-30(販売量前年比19.6%)、0W-16(同20.6%)があげられる。ただ両者のベースオイルの構成は対照的で、0W-30では鉱物油が71.7%、0W-16では全合成油、部分合成油が89.4%を占めた。

インターネットの販売量は同9.6%と好調だった。ベースオイル別にみると、鉱物油は同6.0%減とマイナス成長だったものの、全合成油は同15.0%増、部分合成油は同16.4%増と2桁成長を遂げた。平均価格は同3.6%増の774円、金額は同13.5%増に達した。粘度別で最も販売が多いのは5W-30で、販売量構成比33.5%を占めた。5W-40が同17.8%で続き、店頭で最も販売が多い0W-20は14.8%にとどまった。インターネットでは全合成油の比率が高い傾向にあり、5W-30では販売量構成比44.7%、5W-40では同95.2%、0W-20では同66.2%に達した。多くの粘度が前年から販売を伸ばしたなか、その伸長が著しかったのは5W-40(販売量前年比27.1%)、0W-30(同25.5%)であった。0W-30は店頭でも大きく販売を伸ばしたが、インターネットでは部分合成油の販売増がその成長に貢献した。

バッテリー、ハイブリッドやISS向けの需要高まる

2021年上半期における自動車用バッテリーの店頭販売数量は同0.7%減と微減だった。ハイブリッド車用製品への需要が高まっており、数量は同28.2%増と大きく伸長。平均価格は同2.7%増の1万2996円、金額は同2.0%増だった。最も販売が多いのはB19で、数量構成比40.6%を占めた。B24が同14.2%で続き、これらでバッテリー全体の過半を占める結果となった。前年から販売を伸ばしたJIS規格としては、B20(数量前年比22.7%増)、D26(同7.5%増)があげられる。好調の要因としては、B20、D26ともにアイドリングストップ(ISS)車対応製品の構成比が高いことが挙げられ、それぞれ87.4%、38.9%だった。

インターネット販売数量は同5.7%増と好調だった。タイプ別にみると、標準車用製品は同1.5%減と前年を下回ったものの、ハイブリッド車用製品は数量前年比8.3%増、ISS車対応製品では同29.8%増と2桁成長を遂げた。平均価格は同5.9%増の9255円、金額は同11.9%増に達した。JIS規格別で最も販売が多いのはD23で、数量構成比20.4%と店頭で最も販売の多いB19(同19.0%)を上回った。次いでD26が同14.7%とインターネットでは比較的大きいサイズのバッテリーの構成比が高かった。販売の伸長が著しかったのはB20(数量前年比22.9%)、D26(同19.7%)だった。

《纐纈敏也@DAYS》

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