赤羽大臣「セキュリティ確保の徹底に努める」---8月6日の小田急傷害事件、車内防犯カメラが犯行を記録

前代未聞の凶行が起こった小田急の最新通勤用車両5000形。
  • 前代未聞の凶行が起こった小田急の最新通勤用車両5000形。
  • 5000形の車内には各車に4台の防犯カメラが設置されており、犯行が記録されていた。

赤羽一嘉国土交通大臣は8月10日に開かれた定例会見で、小田急電鉄(小田急)で発生した無差別傷害事件について記者の質問に答えた。

この事件は、8月6日20時30分頃、祖師谷大蔵~成城学園前間を走行中の上り快速急行列車車内で発生。対馬悠介容疑者が突然、刃渡り20cmの牛刀で居合わせた乗客に切りつけ、重症を負った女性1人を含む10人が負傷したという。

これについて記者から列車内のセキュリティ対策を問われた赤羽大臣は「全く許し難い事案」とした上で、全国の公共交通事業者に対して事件の周知や警察と連携した安全確保の徹底へ向けた注意喚起を行なったと述べた。

また、今後の対策については、捜査当局による捜査の状況や小田急における現場での対応に関する検証の結果を待った上で「警察、鉄道事業者など関係者と連携し、速やかに検討してまいりたいと思っております」と述べている。

一方、小田急ならびに一般社団法人日本民営鉄道協会の野本弘文会長も今回の事件を陳謝しており、「警察と連携の上、巡回等による警戒監視の徹底、防犯カメラおよび非常通報装置の適切な運用等によるセキュリティ確保の徹底に努めてまいります」としている。

ちなみに、事件が発生した車両は、2019年に登場した小田急最新の通勤用車である2代目5000形で、各車両に4台の車内防犯カメラが設置されていたことから、犯行の模様が記録されていたという。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集