【F1 エミリア・ロマーニャGP】レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが今季初優勝

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イタリア・イモラサーキットで18日、F1第2戦エミリア・ロマーニャGPの決勝レースが行われ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがスタートでトップに立ち、後続を20秒以上離して優勝した。

公式予選では最終Q3で激しいポールポジション争いが展開され、5/100秒差でルイス・ハミルトン(メルセデス)が自身99度目となるポールポジションを獲得。2位はセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)、3位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)という結果になった。フェルスタッペンが予選でチームメイトに負けたのは2019年第14戦イタリアGP以来26戦ぶり。ただしこの時はトラブルでQ1敗退となったもので、Q3まで進んで負けたのは、2018年の最終戦アブダビGP以来、40戦ぶりとなる。

決勝レースは63周。小雨が降り、ウエットコンディションでスタートした。スタート直後にハミルトン、ペレス、フェルスタッペンが並び激しいトップ争いとなったが、トップに躍り出たのはフェルスタッペン。その後2位に落ちたハミルトンを一気に引き離し始めた。後方でも順位は激しく入れ替わり、予選Q1でクラッシュし最後尾スタートとなっていた角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)は14位までジャンプアップ。11番手スタートのカルロス・サインツ(フェラーリ)も8位まで順位を上げた。しかしクラッシュしたマシンがありセフティーカーが導入され追い越し禁止に。レースは仕切り直しとなった。

7周目にリスタートするとハミルトンはトップを狙い並びかけたが、ここはフェルスタッペンの勝ち。そして2台の差は一気に開き、8周目には約5秒となった。その後ハミルトンもペースを持ち直し、約5秒の差を維持したたまレースが進んだ。路面が乾き始めた28周目にフェルスタッペンがピットインしてタイヤをインターミディエット(浅溝タイヤ)からミディアムに交換。ハミルトンは翌周に同じくタイヤ交換を実施した。コースに戻ると2台の差はその前と同じく約5秒。しかしハミルトンはファステストラップを叩き出し、一気に3秒近くその差を縮め、ここから激しいトップ争いが展開されるかと思われた31周目、ハミルトンは周回遅れのマシンを抜く際に路面の濡れた部分に乗ってコースアウト。復帰にも手間取り7位まで後退してしまった。

ところがその直後、バルテリ・ボッタス(メルセデス)とジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)がクラッシュ。セフティーカーが導入され、その後レースは一時中断となった。ハミルトンはピットインしてフロントノーズとタイヤを交換したため、1周遅れの9位にまで落ちていたが、ルールによりレース中断後は1周の遅れを戻してリスタートするため、トップと同一周回に戻ることができた。

レース再開後、フェルスタッペンはファステストラップを叩き出しながら後続を引き離しにかかった。運も味方して同一周回でレースに戻ったハミルトンは、50周目に4位まで順位を挽回。55周目にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)を抜いて3位に上がり、残り4周となった60周目にはランド・ノリス(マクラーレン)を抜いて2位に浮上してきた。しかしこの時点でトップとの差は20秒。その結果フェルスタッペンが今季初、自身11度目の優勝を飾った。

2位に終わったハミルトンはファステストラップの1ポイントを加算し、フェルスタッペンと1ポイント差でランキングトップを維持した。

3位はノリスで1年ぶり2度目の表彰台。最後まで熱いバトルを見せてくれたルクレールが4位。以下サインツ、ダニエル・リカルド(マクラーレン)と続いた。

5番手スタートのピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)は、スタートでウエットタイヤ(深溝)を選択したが路面状況に合わず後退し、16周目にインターミディエットタイヤに交換を行って18位まで転落するも、素晴らしい追い上げをみせて7位の結果。フロントローからスタートしたペレスは38周目にコースアウトして14位まで後退し、入賞まであと一歩の11位。最後尾スタートの角田はレース中断前に10位まで上がっていたが、リスタート時にコースアウトを喫し12位の結果だった。

次戦、F1第3戦ポルトガルGPは4月30日~5月2日の日程で開催される。

■エミリア・ロマーニャGP 決勝レース結果
1. マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2. ルイス・ハミルトン(メルセデス)
3. ランド・ノリス(マクラーレン)
4. シャルル・ルクレール(フェラーリ)
5. カルロス・サインツ(フェラーリ)
6. ダニエル・リカルド(マクラーレン)
7. ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
8. ランス・ストロール(アストンマーチン)※
9. エステバン・オコン(アルピーヌ)
10. フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)
11. セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
12. 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
13. キミ・ライコネン(アルファロメオ)※
14. アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)
15. セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)
16. ミック・シューマッハ(ハース)
17. ニキータ・マゼピン(ハース)
以上完走

--. バルテリ・ボッタス(メルセデス)
--. ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
--. ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)

※レース後、ランス・ストロールに5秒、キミ・ライコネンに30秒のタイム加算ペナルティが与えられ、7位でチェッカーを受けたストロールは1ポジション、9位でチェッカーを受けたライコネンは4ポジションダウンの結果となった。

《藤木充啓》

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