トヨタ、燃料電池の普及を加速…水素発電機の開発企業に出資

トヨタの水素技術を使用したEODevの水素発電機
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トヨタ自動車(Toyota)の欧州部門のトヨタモーターヨーロッパ(TME)は4月6日、水素燃料電池の普及を加速させるために、フランスのEODev(エナジー・オブザーバー・ディベロップメント)に出資した、と発表した。

トヨタとTMEは2020年2月、燃料電池技術を初めて船舶向けに応用し、再生可能エネルギーで世界一周航海を目指しているフランスの「エナジー・オブザーバー号」向けのFCシステムを開発した。

TMEテクニカルセンターは、燃料電池車『ミライ』の搭載部品を用いて、船舶用のコンパクトなFCシステムを開発し、エナジー・オブザーバー号に搭載した。これにより、エナジー・オブザーバー号は、太陽光や風力の再生可能エネルギーや海水から生成した水素を用いた燃料電池を動力とする、世界で初めての自立エネルギー型燃料電池船となった。

エナジー・オブザーバー号は2017年6月、母港のフランス北部のサン・マロ港を出発した。6年かけて50か国、101の港に立ち寄りながら、世界一周航海に挑戦している。

TMEは今回、エナジー・オブザーバー号の燃料電池システムを共同開発したパートナーでもあるEODevに出資した。TMEは、EODevが手がけるゼロエミッションの水素燃料電池システムの設計、組み立て、販売などの活動を支援し、水素燃料電池の普及を加速させる。

EODevの「REXH2」は、欧州各国の規制に適合する船舶用の海上水素発電機だ。また、EODevの「GEH2」は、定置型水素発電機。どちらも、トヨタの水素技術を使用したゼロエミッションソリューション、としている。

《森脇稔》

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