【F1】角田裕毅の今季マシン「アルファタウリAT02・ホンダ」登場

角田とガスリーが今季搭乗するF1マシン、アルファタウリAT02・ホンダが公開された。
  • 角田とガスリーが今季搭乗するF1マシン、アルファタウリAT02・ホンダが公開された。
  • 2021年型「アルファタウリAT02・ホンダ」
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  • 2021年型「アルファタウリAT02・ホンダ」
  • #22 角田裕毅
  • #22 角田裕毅

19日、ホンダのパワーユニット(PU)を搭載してF1に参戦しているアルファタウリが今季2021年型マシン「AT02」を発表した。日本の角田裕毅はこのマシンで自身のF1初年度を戦う。

イタリア本拠のF1チーム、アルファタウリはかつてトロロッソの名だった時代の2018年シーズンからホンダのPUを搭載してF1を戦っており、そのタッグは今季で4年目となる。昨季2020年にはタッグ通算50戦目となったイタリアGPでピエール・ガスリーが自身初優勝、トロロッソ・ホンダ~アルファタウリ・ホンダとしての“タッグ初優勝”も記録した。昨季のコンストラクターズランキングは7位。

今季2021年のアルファタウリ・ホンダにはガスリーが残留し、昨季のFIA-F2選手権でシリーズ3位と健闘した日本の角田裕毅(つのだ ゆうき)が加わることとなった。角田のレースドライバー起用は昨年12月に発表されており、F1では7年ぶりの日本人F1レースドライバーとして大きな期待を集めている。

今季型AT02は、アルファタウリにとって“最後のホンダPU搭載マシン”ということになる。ホンダが昨秋の時点で2021年限りでのF1参戦終了を発表済みのためだが、今般、「2022年以降、レッドブル陣営(レッドブルとアルファタウリ)はホンダのPU技術を使用できる」ことがレッドブル陣営とホンダの合意により決まった(レッドブルは2019年からホンダPUを使用中)。

この合意によって、F1界の規則的にPUの開発が凍結される予定の2022~2024年に関しては、レッドブルとアルファタウリはレッドブル陣営がホンダの技術を使用して自製するPU(“元ホンダPU”)で戦えることになった。つまり厳密にいうと、今季のAT02・ホンダはアルファタウリにとって“名実ともにホンダであるPUを搭載する最後のマシン”、ということになるだろう。

(*ホンダは2022年型のPUを“用意”しての参戦終了になる、といった報道もあり、2022年の年初から開発凍結が実施されれば“それ”は最新型であり続ける理屈にもなる。よって、2022年以降のレッドブル陣営自製PUに関する“元ホンダPU”という表現は、流れと技術的出自を示す意味にとどまり、状態面等において“元”という表現はあたらないかもしれない)

角田はF1での自身最初の“愛機”となるアルファタウリAT02・ホンダの発表に際し、「自分の(当面の)メインゴールは、素早く学んで、可能な限りの(良い)リザルトをもたらすことです。いよいよ始まった、ということに、本当に興奮しています」とコメントしている。

角田のカーナンバーは22番(ガスリーは10番)。22番を選んだ理由について角田は、アルファタウリの公式サイト上にAT02発表にあわせて掲載されたインタビューのなかでこう語っている。

「僕がカート時代につけていた11番は、F1では既にセルジオ・ペレス選手(今季レッドブル・ホンダ所属)が使っているので、11を2倍した数字、同じく好きな22番にしました。22番は尊敬するジェンソン・バトン選手がかつて選んでいたナンバーで、2009年にバトン選手がチャンピオンになったときも22番でした。それに22番は佐藤琢磨選手もF1で使っていたことがあるナンバーです」

近年のF1ではカーナンバーは個人選択による固定制(前年チャンピオンは1番を選ぶこともできる)。あるナンバーを使用していた選手がF1から遠ざかると、定められた期間が経過したのちにプロテクトが外れる原則となっている。

ちなみにバトンは2014年からのF1マイナンバー導入時に、自身初王座獲得ナンバーである22番(2009年)をチョイスしたとされる。また、佐藤琢磨はスーパーアグリ所属期のうち2006年と2007年を22番で走っていた(1996~2013年のカーナンバーは前年コンストラクターズランキング順を基本とした割り振り)。

角田の走りに注目が集まる今季のF1は、現時点では3月28日決勝のバーレーンGPにて開幕予定。その前には3月12~14日の3日間、開幕地バーレーンでプレシーズン合同テストが実施される予定になっている。

《遠藤俊幸》

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