ドゥカティ『パニガーレV4』に「SP」、軽量スポーツ仕様が登場

往年のドゥカティのスーパースポーツバイクに由来する「SP」

軽量なカーボン製ホイールにブレンボ製ブレーキ

排気量1103ccのV型4気筒エンジンは最大出力214ps

ドゥカティ・パニガーレ V4 SP
  • ドゥカティ・パニガーレ V4 SP
  • ドゥカティ・パニガーレ V4 SP
  • ドゥカティ・パニガーレ V4 SP
  • ドゥカティ・パニガーレ V4 SP
  • ドゥカティ・パニガーレ V4 SP
  • ドゥカティ・パニガーレ V4 SP
  • ドゥカティ・パニガーレ V4 SP
  • ドゥカティ・パニガーレ V4 SP

ドゥカティは11月18日、「ドゥカティワールドプレミア2021」の「エピソード3」において、『パニガーレV4 SP』(Ducati Panigale V4 SP)をデジタルワールドプレミアした。

「ドゥカティワールドプレミア」は、毎年恒例の新型車発表イベントだ。今年は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大に配慮して、デジタル形式で行われている。

「ドゥカティワールドプレミア2021」は、5回に分けて開催され、まずは11月4日の「エピソード1」において、新型『ムルティストラーダV4』が発表された。これに続いて11月11日、「エピソード2」では、『Xディアベル』と『スクランブラー』の2021年モデルが発表された。そして11月18日、ドゥカティワールドプレミア2021のエピソード3において、パニガーレV4 SPがデジタルワールドプレミアを飾った。

往年のドゥカティのスーパースポーツバイクに由来する「SP」

パニガーレV4 SPは、『パニガーレV4』ファミリーに追加された「SPバージョン」だ。製造番号が刻印されたパニガーレV4 SPは、往年のドゥカティのスーパースポーツバイクのフェアリングに配されていた「SP(Sport Production)」のイニシャルを現在へと復活させるモデルとなる。

伝説的なドゥカティ『851』で初めて導入されたSPの略語は、現在のスーパーストックの前身であるスポーツ・プロダクション・チャンピオンシップに参戦するレーシングバイクを開発するためのベースモデルであることを示していた。

ドゥカティは、今日でもSPというイニシャルを、サーキットでより速く走るための専用のテクニカル機能を備えたプロダクションモデルを意味する言葉として使用している。

軽量なカーボン製ホイールにブレンボ製ブレーキ

パニガーレV4 SPは、サーキットで速いタイムを出したいライダーを視野に入れている。このモデルは、ライダーのスキルに関係なく、非常に乗りやすく、疲れにくいモーターサイクルに仕上がっているという。とくに、ブレーキング時の挙動に優れており、軽快にコーナーに進入して車体をバンクさせ、思い通りのラインを描くことを可能にしている。

パニガーレV4 SPは、カーボンファイバー製の軽量5スポークホイール、専用のブレンボ製「Stylema R」フロントブレーキキャリパー、ブレンボ製「MCS(マルチプル・クリック・システム)」や「リモート・アジャスト」デバイス付きフロントブレーキポンプといった、『スーパーレッジェーラV4』から派生したコンポーネントを採用した。さらに、モーターサイクルの製造番号が刻印されたビレットアルミ製の機械加工ステアリングヘッド、カーボンファイバー製ヒールガードが付属したビレットアルミ製アジャスタブルライダーフットペグも装備される。

「ウィンターテスト」カラーは、MotoGPやスーパーバイク世界選手権(SBK)のプレシーズンテストで使用される「ドゥカティコルセ」マシンのカラーリングから、ヒントを得た塗装だ。マットブラックのフェアリング、マットブラックのカーボンファイバー製パーツ、ホイール、ウイングに加え、対照的な光沢レッドのアクセントカラーと艶消しアルミを露出させた燃料タンクを組み合わせている。

鍛造ホイールよりも1.4kg軽量なカーボンファイバー製ホイールは、ホイールの回転によって発生する慣性が減少する。これにより、コーナーの切り返しにおける俊敏性が大幅に高まり、より軽快なフィーリングがもたらされるという。さらに、ブレンボ製のStylema Rブレーキキャリパーは、制動力を高めるだけでなく、長時間のサーキット走行でもブレーキレバーの引きしろが変化することなく、一貫したパフォーマンスを維持する。キャリパーは、ブレンボ製MCSラジアルポンプによって作動し、ブレーキのフィーリングを素早く調整することが可能だ。

排気量1103ccのV型4気筒エンジンは最大出力214ps

SPバージョンに搭載される排気量1103ccの「デスモセディチ・ストラダーレ」V型4気筒ガソリンエンジンは、サーキットにおける限界走行に不可欠な乾式クラッチを装備し、通常のチェーンよりも軽量な520ピッチチェーンを使用したファイナルドライブと組み合わせた。最大出力は214ps/1万3000rpm、最大トルクは12.6kgm/9500rpmを引き出す。

パニガーレV4 SPには、ライダーが最適なライディングポジションを取ることができるビレットアルミ製アジャスタブルライダーフットペグ、カーボンファイバー製フロントフェンダーに加えて、付属品として、サーキット走行に使用可能なオープンタイプのカーボンファイバー製クラッチカバー、ナンバープレートホルダー、リアビューミラー取り外し用のキャップが付く。サーキット走行のパフォーマンスを解析できるGPSモジュール付き「ドゥカティ・データ・アナライザー+(DDA+)」などのテレメトリーキットも含まれている。

<おわび> 当初、見出しを「サーキット仕様」としましたが、パニガーレV4 SPは公道仕様です。訂正して再出力しました。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集