トヨタ ヤリス 新型、「手頃な価格のHVオブザイヤー」に 英誌ニューカーアワード

トヨタ・ヤリス・ハイブリッド 新型(欧州仕様)
  • トヨタ・ヤリス・ハイブリッド 新型(欧州仕様)
  • トヨタ・ヤリス・ハイブリッド 新型(欧州仕様)
  • トヨタ・ヤリス・ハイブリッド 新型(欧州仕様)
  • トヨタ・ヤリス・ハイブリッド 新型(欧州仕様)
  • トヨタ・ヤリス・ハイブリッド 新型(欧州仕様)
  • トヨタ・ヤリス・ハイブリッド 新型(欧州仕様)
  • トヨタ・ヤリス・ハイブリッド 新型(欧州仕様)
  • トヨタ・ヤリス・ハイブリッド 新型(欧州仕様)

トヨタ自動車の欧州部門は10月13日、新型『ヤリス』(Toyota Yaris)が英国『オートエクスプレス』誌の「ニューカーアワード2020」において、「手頃な価格のハイブリッドカーオブザイヤー」を受賞した、と発表した。

新型ヤリスには、重量、パッケージ、効率を最適化した第4世代のハイブリッドシステムを搭載する。欧州では、ハイブリッドが主力に位置付けられ、日本仕様に設定される1.5リットルと1.0リットルの3気筒ガソリンエンジン搭載車は、一部市場のみに投入される。

このハイブリッドシステムは、可変バルブタイミングを備えた新開発の1.5リットル直列3気筒ガソリン「ダイナミックフォース」アトキンソンサイクルエンジン(最大出力91hp、最大トルク12.2kgm)に、モーター(最大出力80hp、最大トルク14.4kgm)を組み合わせたものだ。システム全体の出力は従来型比で15%強化されており、116hpを獲得する。加速性能も引き上げられた。欧州仕様の場合、0~100km/h加速は10.5秒、最高速は175km/hの性能を発揮する。

エンジンは、内部摩擦と機械的損失を低減し、燃焼性能を最適化した。ロングストロークやバルブ挟角拡大などの高速燃焼技術を採用し、低燃費と高出力を両立する。エンジンの騒音と振動を低減するバランスモジュールも装備された。その結果、通常のディーゼルエンジンよりも高い40%の熱効率を達成した。トヨタによると、新型のハイブリッドの燃費やCO2性能は、従来型比で20%以上向上しているという。

欧州仕様車には、蓄電容量を増やした新しいリチウムイオンバッテリーを採用した。従来型のニッケル水素バッテリーよりも27%軽量という。欧州仕様車の環境性能は、NEDC(新欧州サイクル)が複合モード燃費34.5km/リットル、CO2排出量64g/km。WLTPが複合モード燃費27km/リットル、CO2排出量85g/kmと公表されている。

この新型ヤリスが、英国『オートエクスプレス』誌のニューカーアワード2020において、手頃な価格のハイブリッドカーオブザイヤーを受賞した。『オートエクスプレス』誌のスティーブ・ファウラー編集長は、「新型ヤリスハイブリッドの価格設定と、並外れたリアルワールド燃費を実現する能力は、非常に魅力的」と語っている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集