メルセデスベンツの電動キックボード、「ラストマイル」をゼロエミッションで…欧州発表

電動車に特化したサブブランド「EQ」の最新モデル

1回の充電での航続は最大25km

Bluetoothによってスマホに接続

メルセデスベンツの電動キックボード「eスクーター」
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メルセデスベンツ(Mercedes-Benz)は10月2日、電動キックボードの『eスクーター』を欧州で発表した。

電動車に特化したサブブランド「EQ」の最新モデル

eスクーターは、メルセデスベンツが立ち上げた電動車に特化したサブブランド「EQ」の最新モデルだ。EQブランドの最初の市販車として登場したEVが、SUVの『EQC』で、欧州ではミニバンの『Vクラス』ベースのEV、『EQV』も発売された。さらに、最上級サルーンの『Sクラス』のEVバージョン、『EQS』も開発されている。

eスクーターは、メルセデスベンツがスイスのマイクロモビリティスペシャリスト、マイクロ・モビリティ・システムズ社と共同開発した。都市部での目的地までの最後の移動手段、「ラストマイル」におけるゼロエミッションのソリューションを目指している。

eスクーターは、耐久性を重視して設計された。高品質のコンポーネントと素材を使用することにより、5000km以上走行することが可能という。eスクーターは、軽量な折りたたみ構造のおかげで、トランクに簡単に積み込んだり、公共交通機関に乗せたりすることができる。

1回の充電での航続は最大25km

eスクーターは、エレガントなブラックのデザインが特長だ。ステアリングコラムには、メルセデスベンツとマイクロ・モビリティ・システムズの両ブランドのロゴが配された。最大500Wの出力を備えた電気モーターを搭載しており、ドイツで許可されている上限の20km/hまで素早く加速する。バッテリーは蓄電容量が7.8Ahで、1回の充電で最大25kmの航続を可能にしている。

eスクーターはボード部分の幅が広く、充分なスペースがあり、滑り止めコーティングが施された。フロントとリアにはサスペンションが組み込まれており、石畳のような凹凸のある路面でも衝撃を吸収する。タイヤは直径200mmとした。リアにドラムブレーキとフットブレーキを備えている。ヘッドライトとテールライト、サイドリフレクターにより、夜間でも乗ることができる。

格納式ステアリングコラムは、身長に合わせてスムーズに調整できる。人間工学に基づいた形状のハンドルバーは、右側がアクセル、左側がブレーキだ。中央に取り付けられたディスプレイには、速度、バッテリー残量、走行モードなどを表示する。

Bluetoothによってスマホに接続

eスクーターは、Bluetoothを介してスマートフォンに接続できる。スマートフォンは、ハンドルバーのブラケットに取り付けることが可能。速度、航続、移動時間、バッテリーの充電状態などの各種情報には、アプリからアクセスできる。ナビゲーションシステムは、目的地までの最短ルートをディスプレイに表示する。さらに、ライト類や走行モードなどのさまざまな機能を、アプリから操作できる。

eスクーターは折りたたみ機構を備えており、簡単に折りたたんで、自動車のトランクなどに収納できる。重量は13.5 kgと軽量で、公共交通機関に持ち込むことも可能だ。

バッテリーの充電は、標準の家庭用ソケットを使用して約3~3.5時間。2時間強でバッテリーの70%を充電できる。メルセデスベンツは、Bluetooth接続と車両のトランク用充電システムをオプション設定することを計画しており、移動中の充電が可能になる。

eスクーターは、ドイツの公道での走行が認められている。識別プレートやナンバープレートブラケットが装備されており、ユーザーは保険への加入が義務付けられている。

《森脇稔》

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