ボルグワーナー、デルファイの買収を完了…世界有数の電動化技術企業が誕生

ボルグワーナーのEV向けトルクベクタリング・デュアルクラッチシステム
  • ボルグワーナーのEV向けトルクベクタリング・デュアルクラッチシステム
  • ボルグワーナーのハイブリッド車向け新型モーター「HVH 146」
  • トムトムのADASマップを組み込んだデルファイ・テクノロジーのテスト車両

ボルグワーナー(BorgWarner)は10月2日、デルファイ・テクノロジーズの買収が完了した、と発表した。

ボルグワーナーとデルファイ・テクノロジーズが統合されることにより、ボルグワーナーのエレクトロニクスやパワーエレクトロニクス製品がより充実し、開発能力と生産規模がさらに強化され、電動パワートレインにおける世界トップクラスの企業が誕生する。

将来に向けて、自動車の駆動システムが電動化へと変革を遂げる中、ボルグワーナーはデルファイ・テクノロジーズを買収することにより、事業を有利に展開する準備を整えたという。

また、デルファイ・テクノロジーズは生産、供給、顧客の強固な基盤を有している。統合によって、ボルグワーナーに、業界をリードするパワーエレクトロニクスに関する技術力と豊富なノウハウをもたらすことが可能になる。統合後の会社は、一連の一体型および独立型のパワーエレクトロニクス製品として、高電圧インバーター、コンバーター、オンボードチャージャー、バッテリーマネジメントシステムを顧客に提供する。ソフトウェアやシステム統合、熱管理などのシステムも、顧客に提供することができる。

さらに、デルファイ・テクノロジーズの豊富な内燃機関に関連する製品が、エンジンを動力とする自動車の効率と性能を向上させるクリーンテクノロジーを中心とするボルグワーナーの製品群を補完する。デルファイ・テクノロジーズの商用車とアフターマーケットのビジネスを加えることにより、ボルグワーナーの乗用車、商用車、アフターマーケット各部門の事業規模のバランスが改善される、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集