【スーパー耐久 第1戦】大波乱となった24時間レース、888号車メルセデスが優勝

2020スーパー耐久 富士24時間レース
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2020年のピレリ スーパー耐久シリーズ第1戦「NAPAC富士SUPER TEC24時間レース」の決勝が行なわれ、No.888 HIRIX GOOD DAY RACING AMG GT3がチーム初参戦ながら総合優勝という快挙を成し遂げた。

今年の富士24時間レースはスタートから不安定な天候となり、開始3時間には大雨のためレースが中断。約4時間30分の中断を経てレースが再開されたが、日曜日の明け方まで悪天候により何度もセーフティカーが出動する事態となった。

そんな中、予選3番手からスタートした888号車は序盤からトップ争いを展開したが、開始2時間40分のところでピット作業中に漏れたガソリンが引火し火災を起こすアクシデントが発生。それでマシン修復を余儀なくされて、一時は大きく後退したが、雨模様となったナイトセッションで上位との間隔を少しずつ縮めていった。

そして開始から15時間のところでついに逆転を果たした。日曜日の朝になっても、晴れと雨を繰り返す不安定なコンディションとなったが、終盤は全くミスのない力強い走りをみせ、総合優勝を飾った。888号車は今季からスーパー耐久に参戦を開始した新規チームで、今回の富士24時間がデビュー戦となったが、そこで見事総合優勝を勝ち取る快挙を成し遂げた。2位にはNo.31 DENSO LEXUS RC F GT3、3位にはNo.81 DAISHIN GT3 GT-Rが入った。

ST-ZクラスはNo.3 ENDLESS AMG GT4とNo.20 SS/YZ BMWの一騎打ちとなったが、3号車が1周差で逃げ切り、2年連続クラス優勝を飾った。ST-TCRクラスもレース終盤まで接近戦のバトルが展開されたがNo.22 WAIMARAMA KIZUNA Audi RS3 LMSがクラストップでチェッカーを受けた。

ST-1クラスとST-2クラスはROOKIE Racingの『GR Supra』と『GR YARIS』が強さをみせて両クラスで優勝。2台とも華々しいデビューウィンを飾った。ST-3クラスも今季新登場No.52 埼玉トヨペット GB クラウンRSが終盤に逆転でトップに浮上し、こちらもデビューウィンとなった。

ST-4クラスはNo.310 GR Garage 水戸インターGR86、ST-5クラスはNo.37 DXLワコーズNOPROデミオSKY-Dがそれぞれクラス優勝を勝ち取った。

《吉田 知弘》

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