カーシェアリング主要6社、車両台数とステーション数の伸び率は鈍化

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カーシェアの情報比較サイト「カーシェアリング比較360°」がカーシェアリング市場を独自に集計したデータ(主要6社)によると、2020年第2四半期(4~6月)のステーション数は2020年3月末に比べ1.0%増加、車両台数は1.0%増加している。(一部既報)

第1四半期に比べて、ステーション数、車両台数ともに伸び率が鈍化する結果となった。 第1四半期は対2019年第4四半期に比べてステーション数は2.2%増、同車両台数は1.6%増だった。これまで業界上位3社を中心に、ステーション数増加基調だったが、コロナ渦の影響もあってか、伸び率は鈍化傾向である。

主要6社のステーション数は1万8392か所、車両台数は3万6536台。事業者別に見るとタイムズカーシェアの独走が続いているものの、タイムズカーシェアの台数は前期(前々期比379台増加)を下回り、今期は79台増加の2万7915台だった。ステーション数は1万3339か所。特に5月以降はステーション数、車両台数ともに減少しており、この調査を開始した2012年から初めての失速となった。

パーク24グループ月次速報数値によると、タイムズカーシェアの台数は3月から6月までで37台の増加、2万7623台となっている。同グループは、新たなモビリティサービスの実現に向けて、レンタカーとカーシェア双方のメリットを取り入れた「タイムズカー」を推進しており、数字にはカーシェアからタイムズカーへの業態移行が影響している。

第2位のカレコ・カーシェアリングクラブは、車両台数で前期は21台の減少であったが、今期は191台増加、4360台となった。ステーション数は61か所増加して2439か所。カレコが個人会員を対象に行った意識調査では、6月以降、利用意向が回復しているという。第3位のオリックスカーシェアは、前期の21台減少から今期は68台を増やして3521台だった。
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《高木啓》

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