北陸新幹線金沢-敦賀間の全12トンネルが貫通へ…最後は福井県内の深山トンネル 8月3日

福井県敦賀市内で工事中の深山トンネル。
  • 福井県敦賀市内で工事中の深山トンネル。
  • 深山トンネルの平面図(上)と断面図(下)。大半の区間をラムサール条約に登録された湿地帯を抜けていく。

独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)は7月29日、北陸新幹線金沢~敦賀間におけるトンネルすべてが8月3日に貫通する運びになったと発表した。

2022年度末の開業を目指して工事が進められている同区間には、加賀、柿原、第2福井、武生、新北陸、深山(みやま)など12のトンネルがあるが、このうち最長となる全長19.680kmの新北陸トンネルは7月に貫通。残るは最も敦賀寄りにある全長0.768kmの深山トンネルのみとなっていた。

深山トンネルの工期は2021年6月までを予定しているが、1975年に発効した湿地保存に関する国際条約であるラムサール条約に登録されている湿地に近いことから、環境に配慮しながら慎重に掘削が進められてきた。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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