マセラティ初の電動モデルは『ギブリ』、48Vマイルドハイブリッドを欧州発表

2.0ターボは最大出力330ps

内外装のデザインを大幅変更

マルチメディアシステムにグーグルの「Android Automotive」

マセラティ・ギブリ・ハイブリッド
  • マセラティ・ギブリ・ハイブリッド
  • マセラティ・ギブリ・ハイブリッド
  • マセラティ・ギブリ・ハイブリッド
  • マセラティ・ギブリ・ハイブリッド
  • マセラティ・ギブリ・ハイブリッド
  • マセラティ・ギブリ・ハイブリッド
  • マセラティ・ギブリ・ハイブリッド
  • マセラティ・ギブリ・ハイブリッド

マセラティは7月16日、ブランド初のハイブリッド車、『ギブリ・ハイブリッド』(Maserati Ghibli Hybrid)を欧州で発表した。

同車は、マセラティの中型スポーツセダンの『ギブリ』がベースだ。マセラティは今後、すべての新モデルに電動化技術を採用すると発表しており、ギブリ ハイブリッドが、マセラティブランド最初の電動モデルになる。

2.0ターボは最大出力330ps

パワートレインは、48Vのマイルドハイブリッドだ。イタリア・モデナの「マセラティ・イノベーション・ラボ」のエンジニアが、研究開発を行った。システムは、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンに、48Vのオルタネーター、eブースター、バッテリーを組み合わせる。

最大出力は330ps/5750rpm、最大トルクは45.9kgm/4000rpm。トランスミッションはZF製の8速ATで、0~100km/h加速5.7秒、最高速255km/hのパフォーマンスを発揮する。WLTPサイクルによる燃費は11.8km/リットル、CO2排出量は192g/kmと発表されている。マセラティ・ギブリ・ハイブリッドマセラティ・ギブリ・ハイブリッド

バッテリーを車両後方に搭載することによって、前後重量配分に配慮した。従来のディーゼルエンジン搭載モデルに対して、約80kgの軽量化を達成している。

また、排ガスの流体動力学的側面に着目した。共振器を調節することで増幅器を使わずに、マセラティ独特のエンジンサウンドを生み出すことにも成功している。

内外装のデザインを大幅変更

ギブリ・ハイブリッドは、既存モデルに対して、内外装を大幅に変更した。マセラティの「チェントロ・スティーレ」(デザインセンター)は、ギブリ・ハイブリッドにクリーンな車を象徴するブルーを、アクセントカラーとして用いている。

外観は、マセラティ伝統の3連のサイドエアベント、ブレーキキャリパー、Cピラーの「サエッタロゴ」にブルーカラーのアクセントを取り入れた。このブルーアクセントは、室内のシートステッチにも施され、ヘッドレストにはブルーの「トライデントロゴ」が刺繍されている。ドアパネルやダッシュボードにも、同様のデザインが施された。 マセラティ・ギブリ・ハイブリッドマセラティ・ギブリ・ハイブリッド

新デザインのフロントグリルには、音叉をモチーフとしたダブルブレードスポークを組み合わせた。テールランプは、ジョルジェット・ジウジアーロによる名車 『3200GT』と『アルフィエーリ』にインスパイアされたブーメランシェイプに仕上げている。

マルチメディアシステムにグーグルの「Android Automotive」

ギブリ・ハイブリッドは、新たに「マセラティ・コネクト」を搭載した。これにより、常時ネットワーク接続を可能にする。ソフトウェアパッケージのアップデートだけでなく、定期メンテナンスを知らせるほか、盗難や緊急時のセキュリティに対応するなど、高い安全性を追求する。マセラティ・ギブリ・ハイブリッドマセラティ・ギブリ・ハイブリッド

「マセラティ・インテリジェントアシスタント・マルチメディアシステム」は、グーグルの「Android Automotive」をベースとした最新世代のソフトウェアを採用する。ドライバーの好みに合わせてカスタマイズでき、優れたユーザーエクスペリエンスを可能にする。HDスクリーンは、新しいグラフィックを採用し、利便性を向上させた。

フレームレスデザインにより、サイズは8.4インチから10.1インチに拡大した。デジタルデバイスと新しいグラフィックを採用した新しいインストルメントパネルも導入されている。

なお、マセラティは、ギブリ・ハイブリッドが、今後のマセラティの新型モデルにおける電動化につながる計画の第一歩になる、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集