2020年上期の新車総販売は19.8%の減少…コロナ禍で東日本大震災時以来の落ち込み

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日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が7月1日に発表した2020年上期(1~6月)の新車販売統計(速報)によると、総台数は前年同期比19.8%減の220万7775台となった。

マイナスは2年ぶりで、新型コロナウイルスの感染拡大による影響が大きく出た。近年では東日本大震災によって生産・販売が低迷した2011年上期の27.7%減に次ぐマイナス幅となった。このうち登録車は19.3%減の139万9694台で2年ぶり、軽自動車は20.6%減の80万8081台で4年ぶりのマイナスとなった。

登録車のブランド別ではSUVの販売が好調なダイハツが46.8%増とプラスだったものの、他社はいずれもマイナスとなった。乗用車メーカーでマイナス幅が最も少なかったのはマツダの13.0%減、次いでレクサスを含むトヨタの14.2%減だった。両社とも新モデルの着実な貢献ぶりが販売実績に映されている。落ち込みが最大だったのは三菱自動車で46.3%減となった。

一方、軽自動車のメーカー別では、日産が最も小幅な2.3%減と健闘したものの、他社はすべて2ケタのマイナス幅となった。上期の販売シェアではダイハツが29.9%でトップ、次いでスズキが29.8%とほぼ並んだ。ベストセラーモデルを擁するホンダは20.1%と、前年から0.5ポイント伸ばして20%台に乗せている。

6月単月の新車総販売台数は前年同月比22.9%減の34万7371台で、消費税率が引き上げられた19年10月から9か月連続のマイナスとなった。最近の月次マイナス幅では4月が28.6%減、5月が44.9%減だったが、6月はそれよりも小幅となり改善への兆しが見えてきた。

総台数のうち登録車は、26.0%減の21万4857台と9か月連続のマイナスで、この間はいずれも2ケタ減となった。軽自動車も17.3%減の13万2514台と、9か月連続のマイナスだったが、4月、5月と続いた10万台割れは回避できた。

《池原照雄》

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