欧州を中心に販売台数が多いBセグメントコンパクトクラス。2019年に登場した『マツダ2』、2020年初頭に登場したトヨタ『ヤリス』とホンダ『フィット』の3台について、これまでの記事をまとめた。
目次
- 【マツダ2】予約受注開始、目指したのは上質なパーソナルカー…価格154万4400円より
- 【マツダ2】デミオから---デザインの違いはどこに?
- 【マツダ2試乗】エレガント方向に洗練された走りと内装…島崎七生人
- 【トヨタ ヤリス】2020年2月10日に発売 価格は139万5000円から
- 【ホンダ フィット】4代目は「心地よさ」を追求 価格は155万7600円より
- 【ホンダ フィット】ここちよく感じる、好きなものを選んでほしい…CMFデザイナー[インタビュー]
- ルノー&プジョーも参戦!2020年のBセグコンパクトは『ヤリス』と『フィット』だけじゃない
- 【ホンダ フィット 試乗】選択に迷うほど魅力的なコンパクトカーに成長した…片岡英明
- 【ヤリス vs フィット デザイン比較】世界では異端?個性派コンセプトの「黒豆」と「柴犬」
- 【トヨタ ヤリス 試乗】秘書のように生活に寄り添う相棒になってくれる…まるも亜希子
【マツダ2】予約受注開始、目指したのは上質なパーソナルカー…価格154万4400円より
マツダは、5ドアハッチバック『デミオ』に新たなデザインと技術を取り入れ、『マツダ2』へと車名変更。7月18日より予約受注を開始し、9月12日(予定)より発売する。
マツダ2は、「日常を豊かにする上質なパーソナルカー」をコンセプトに、普段の生活の中で感じる質感にこだわったマツダのエントリーモデル。エクステリアデザインは、余計な要素をそぎ落とし、研ぎ澄ますことでシンプルかつ豊かさのある彫りの深い造形を創り出し、路上で見かけたときの新鮮さと存在感を高めている。インテリアは、上質さと遊び心を両立させた色合いと、厳選した素材で多様なライフスタイルにマッチするよう造り込んだ。
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【マツダ2】デミオから---デザインの違いはどこに?
マツダ『デミオ』改め『マツダ2』(マツダツー)として新たなるスタートを切った、マツダのBセグメントコンパクトカー。そのカタログを見て、ふと気が付くことがある。クルマ単体ではなく人をからめた写真が多いのだ。
「マツダのなかでもっともリーズナブルなモデルであり、マツダ2がはじめての愛車、はじめてのマツダ車という人も多い。だから、ひととの繋がりを感じさせる写真が多いのです」とマツダ関係者は説明する。
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【マツダ2試乗】エレガント方向に洗練された走りと内装…島崎七生人
商品改良のタイミングで改名
『デミオ』改め『マツダ2』。昔ならエンブレムを323(『ファミリア』)や626(『カペラ』)に付け替え“欧州仕様”の気分を味わった、その手間が省けるようになった……と言えなくもない。ホームグラウンドが日本だと、まだ人との会話でも、つい『デ……』と口をついて出る。
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【トヨタ ヤリス】2020年2月10日に発売 価格は139万5000円から
トヨタ自動車は、コンパクトカーの新型車『ヤリス』を2020年2月10日に発売する。10月にワールドフレミアを済ませており、日本では『ヴィッツ』から世界統一車名に改名してのモデルチェンジとなる。価格帯は139万5000~249万3000円(消費税込み)。
トヨタでは、新型車ヤリスについて、コンパクトカーならではの「軽快なハンドリング」という強みを活かしつつ、ユーザーの既成概念を超える「上質な乗り心地」と「最新の安全・安心技術」を備えた車を目指して開発したという。
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【ホンダ フィット】4代目は「心地よさ」を追求 価格は155万7600円より
ホンダは、コンパクトカー『フィット』を7年ぶりにフルモデルチェンジし、2月14日より販売を開始する。
4代目となる新型フィットは、歴代モデルの優れた性能や、クラスを超えた室内空間・ユーティリティの高さなどを継承しつつ、より満足度の高いクルマへと生まれ変わることを目指して開発。クルマでの移動で求められる「心地よさ」を新たな提供価値として掲げ、ホンダ独創の技術を織り込むことで、4つの「心地よさ」を具現化した。
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【ホンダ フィット】ここちよく感じる、好きなものを選んでほしい…CMFデザイナー[インタビュー]
ホンダは3月14日までHondaウエルカムプラザ青山において“ここちよさ展”を開催。これは、新型『フィット』の開発キーワード、“ここちよさ”をもとに行われているものだ。この企画にはCMFデザイナーも参画しているのでフィットのここちよさ等について話を聞いた。
機能価値から感性価値に大きくシフト
【ホンダ フィット】ここちよく感じる、好きなものを選んでほしい…CMFデザイナー[インタビュー] 画像
本田技術研究所オートモビルセンターデザイン室プロダクトデザインスタジオCMFデザイナーの落合愛弓さん
ルノー&プジョーも参戦!2020年のBセグコンパクトは『ヤリス』と『フィット』だけじゃない
Bセグメント・コンパクトが熱い!
トヨタ『ヤリス』とホンダ新型『フィット』が相次いで登場し、ここへ来てBセグコンパクトが盛り上がっている。数週間前、ショー自体はコロナ禍で中止の憂き目を見たとはいえ、毎年ジュネーブで発表される欧州COTYに選出されたのはプジョー『208』、つまり欧州Bセグコンパクトの売れ筋モデルだ。
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【ホンダ フィット 試乗】選択に迷うほど魅力的なコンパクトカーに成長した…片岡英明
フランス車を思わせるキュートなデザイン
革新的なパッケージングと軽快な走りを武器に、Bセグメントのコンパクトカークラスでベンチマーク的な存在に成長したのがホンダの『フィット』だ。独創的なセンタータンクレイアウトを採用した初代フィットは、ボディは小型車サイズなのにワゴンに分類されるほど広いキャビンを実現。ライバルを驚かせた。この優れたパッケージングに磨きをかけ、過去3代のフィットは幅広いユーザー層を獲得することに成功している。
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【ヤリス vs フィット デザイン比較】世界では異端?個性派コンセプトの「黒豆」と「柴犬」
ヤリスは「黒豆」
新型トヨタ『ヤリス』のプロジェクトチーフデザイナー=PCD、中嶋孝之氏は2014年秋にその職を任命された。「最初にひらめいたのは、かつてヨーロッパで見た初代ヤリスだった」と彼は当時を振り返る。
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【トヨタ ヤリス 試乗】秘書のように生活に寄り添う相棒になってくれる…まるも亜希子
「走り」への並々ならぬこだわりにワクワク
初めて目の前にした『ヤリス』は、今にも走り出しそうな躍動感にあふれたデザインに、4つのタイヤがしっかりと踏ん張っているようなスピード感が加わって、かなりイケイケな印象を受けた。
そしてコンパクトカー向けTNGAプラットフォーム「GA-B」を用い、ねじり剛性30%アップの軽量高剛性ボディを実現。旧型比で減速エネルギー回生が約2倍、モーターアシストを約1.5倍とした新開発ハイブリッドシステムや、1.5リットル直列3気筒ダイナミックフォースエンジンの搭載、『カローラ』同等レベルを投入したサスペンションにいたるまで、「走り」への並々ならぬこだわりに、早く乗ってみたくてワクワクした。