九州新幹線西九州ルート、国交省提案の環境影響評価手続き入りを佐賀県が拒否…赤羽大臣、山口知事との面談を示唆

6月19日の会見で、マスク着用、会話控えめ、車内換気への理解・協力、テレワーク・時差出勤の励行など、公共交通機関の新たな利用スタイルの実践を呼びかけた赤羽国交相。佐賀県知事と三度、面談したい意向も示した。
  • 6月19日の会見で、マスク着用、会話控えめ、車内換気への理解・協力、テレワーク・時差出勤の励行など、公共交通機関の新たな利用スタイルの実践を呼びかけた赤羽国交相。佐賀県知事と三度、面談したい意向も示した。

赤羽一嘉国土交通大臣は6月19日に開かれた定例会見で、九州新幹線西九州ルート新鳥栖~武雄温泉間について、5つの整備方式に対応できる環境影響評価への手続き着手について記者の質問に答えた。

これは、佐賀県が協議入りを了承したことを受けて6月16日、同県が求める、フル規格ありきではない対面乗換えやスーパー特急方式、フリーゲージトレイン、ミニ新幹線も視野に入れた「幅広い協議」に基づいて提案されたもので、赤羽大臣は「鉄道局として知恵を絞って御提案させていただいたものと承知しております」と述べたが、佐賀県側は「フル規格を前提にしたものである」として、即日で不同意を回答した。

それでも赤羽大臣は「この提案の趣旨を十分に御理解いただきたいと思いますし、ようやく国と県の協議の場もできておりますので、国土交通省といたしましても、協議の場でしっかりとこの点も含めて議論していきたいと考えております」と述べ、今後は新型コロナウイルス収束後の大規模観光支援対策として実施される「GoToトラベル」キャンペーンについて、九州で観光・運輸事業者からのヒアリングを行なう際に佐賀県を訪れ、機会があれば山口祥義佐賀県知事との面談を行ないたいという意向を示した。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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