コロナを経て「現物を見て選ぶ」時代は終わる【岩貞るみこの人道車医】

「おうちエルメ」はシトロエンC3エアクロスSUVで、ピエールエルメのスイーツを届けてくれる。
  • 「おうちエルメ」はシトロエンC3エアクロスSUVで、ピエールエルメのスイーツを届けてくれる。
  • 「おうちエルメ」はシトロエンC3エアクロスSUVで、ピエールエルメのスイーツを届けてくれる。
  • グループPSAジャパンがサービスする「おうちエルメ」で届いたケーキ
  • 「おうちエルメ」と一緒に届いたメッセージ
  • 「おうちエルメ」を届けてくれるシトロエンC3エアクロスSUV
  • 緊急事態宣言下で活躍するUber eatsの配達員
  • ステイホームのイメージ

「物を見てから買いたい」は本当か

東京都に緊急事態宣言が出てからの私は、約2か月間、こもりにこもった。家にWi-Fiがあるため4月のスマホデータ使用量は100MB、5月もそろそろ終わろうというのに原稿執筆現在、50MBである。そろそろプランを変えようか悩みどころだ。

原稿は家で書くためステイホームに支障はないものの、飲食店が軒並み休業し、ついでに生活の必需品でないという理由からケーキ屋が閉まったのは甘党にとっては大打撃である。

そんななか、一筋の光をもたらしてくれたのが、ピエールエルメ+シトロエンのコラボである。

「おうちエルメ」はシトロエンC3エアクロスSUVで、ピエールエルメのスイーツを届けてくれる。「おうちエルメ」はシトロエンC3エアクロスSUVで、ピエールエルメのスイーツを届けてくれる。
スイーツの天才エルメが作るケーキを、シトロエン『C3エアロクロスSUV』が運んできてくれるキャンペーン。シトロエンからニュースリリースが届いた瞬間、メディア展開する前に自分で申し込んでいた。職権乱用で申し訳ない。

配達当日は、笑顔いっぱいの配達員さんが「一緒にがんばりましょう」と書かれた箱に入ったケーキを手渡してくれた(お互いばっちり感染防止対策済み)。久しぶりに自分に向けられた笑顔に、しみじみ人は(少なくとも私は)リモートだけじゃ生きていけないと実感した次第である。ケーキが超絶美味しかったのは言うまでもない。
「おうちエルメ」と一緒に届いたメッセージ「おうちエルメ」と一緒に届いたメッセージ

人が動けないなら物が動くしかない

緊急事態宣言中の生活で痛烈に身に染みたのは、人が動けなくなると物が動くしかないということだ。ステイホームでケーキが買いに行けないのなら、ケーキに来てもらうしかない。実際、宅配便はフル稼働以上だし、ネットスーパーはアクセス集中でサイトにつながらないし、生協(カタログでオーダーすると週一で届けてくれるシステム)は、オーダー量が急増して大変な状況になっているという。

そう、すでに買い物は「現物を見て選ぶ」時代ではなくなってきたのだ。

過疎地の生活調査では、移動ができずに困るツートップは病院と買い物であり、買い物については「物を見て選びたい」という需要が高いという。

緊急事態宣言下で活躍するUber eatsの配達員緊急事態宣言下で活躍するUber eatsの配達員
たしかに、「ブロッコリ一個158円」とあってもサイズはまちまちなので、大きさや鮮度はチェックしたいところだ。でも、牛乳も醤油もカレー粉もお気に入りのブランドは決まっていて現物を見て選ぶ必要はない。カタログで十分だ。魚も肉もスーパーによってどういう部位を扱ってどんな切り方をしているか、2~3回買えばわかる。やはりカタログを見れば十分なのである。

そして今回のコロナである。「ネットスーパーはちょっとねえ」と引き気味だった人たちもこぞって利用した。これまでネットスーパーを利用していた妊婦さんや高齢者や障がいを持った人たちが使えなくなったのではないかと、心配するほどの利用率爆上がりである。少なくとも、ブロッコリーが多少小さくても感染するよりはマシ! なのである。そしてコロナとの共存は今後も続く。これを機に、買い物の概念や仕組みは変わるかもしれない。

「生協型」のメリット

ステイホームのイメージステイホームのイメージ
これまで過疎地で高齢者を店まで運んだり、移動販売車が地域を回ったりしていたのは、「現物を見て選びたい」というニーズに応えていたからだ。でも、このニーズがなくなれば、オンデマンドのネットスーパー型や、計画的に週一で注文する生協型への切り替えができるのである。

生協型のメリットは二つ。ひとつは、在庫管理がしやすくなること。生協は配達する一週間以上前に注文を受け付けるため、このメリットを存分に活かしている。ふたつめは、店内で品物を選ぶ、という行為をさせないですむことだ。

店内ではなく自宅でカタログを見て選んでもらえば、コロナ感染のリスクは下げられる。それに移動販売車の場合、注文された品物を届けるだけなら、選んでもらう間の一か所の滞在時間を短縮できる。効率が上がるのである。

「宅配にしてしまうと、人と人のつながりが希薄になる」という心配はある。しかし、家まで届けるのではなく近くの公民館や、受け渡しスポットを決めておけば、受け取りに来た人たちは配達員がいなくなったあとも、おしゃべりできるのではないのだろうか。

20年前に比べ、野菜の鮮度を保つビニール袋が開発され、冷凍食品の技術も上がった。自宅冷蔵庫の性能だって違う。コロナのステイホームで生活様式が変わり、否が応でもこれまでにない経験もした。アフターコロナ、ウィズコロナは、シンプルで、しかし日本経済を支え、人の命を支える食品の「移動」も、変わっていくはずである。

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、ノンフィクション作家として子どもたちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。

《岩貞るみこ》

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