BMWグループ(BMW Group)は5月13日、エヌビディア(NVIDIA)と協力して、高性能コンピュータ技術や人工知能(AI)の物流での使用を拡大すると発表した。
最初のパイロットプロジェクトでは、BMWグループが自社開発した物流ロボットとスマート輸送ロボットに、高性能技術とAIモジュールを搭載した。これにより、ロボットが人や物体を認識する性能を向上させた。
また、ナビゲーションシステムの機能を強化することにより、ロボットはフォークリフトや台車、人などの障害物をより速く、より明確に識別できるようになり、ミリ秒単位で代替ルートを計算できるようになる。このAIベースのテクノロジーにより、ロボットアプリケーションはさまざまな反応を学習し、人やモノに適用することができるという。
BMWグループは現在、5つのAI対応の物流ロボットの開発に取り組んでおり、物流プロセスを改善している。エヌビディアの「ISAAC」ロボットソフトウェアプラットフォームに基づいて開発されたロボットは、知覚や分類、人間の姿勢の推定などに、多くの強力なディープニューラルネットワーク(DNN)を利用している。ロボットは、ISAACロボットソフトウェアプラットフォームで、仮想的にトレーニングされ、テストされている。
最優先事項には、インテリジェントな物流ロボット、データ分析、物流プロセスの高精細シミュレーションが含まれます。これらのAIアプリケーションは、ロボット工学と材料の流れを最適化し、計画プロセスのシミュレーションを新しいレベルに引き上げることができる。
BMWグループで生産ネットワークの物流部門を統括するユルゲン・マイドル氏は、「エヌビディアとの協力により、最先端のインダストリー4.0テクノロジーを開発できる。BMWグループのイノベーションとエヌビディアの高性能テクノロジーを組み合わせることは、大きな前進」と述べている。