飼育員も初めて見た! 深海ザメ「フジクジラ」の姿を配信…アクアマリンふくしま[リアニマル]

アクアマリンふくしまのTwitterより
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「アクアマリンふくしま」の愛称で親しまれている、ふくしま海洋科学館(福島県いわき市)は、深海ザメ「フジクジラ」の様子をSNSで公開した。

フジクジラは水深200~1300mの深海に生息する、体長40cmほどの小型ザメだ。体が美しい藤色をしていることからこの名がついたが、サメなのになぜクジラと言うのかは不明とのこと。水中を泳いでいる際に海底の捕食者から見えにくくするため、腹部を発光させて身を守る“カウンターイルミネーション”を行う。

水族館職員も、標本で見たことはあるが生きている姿を観察することは初めてだという貴重な魚。今回は、地元いわきの漁師さんからもらったという。深海魚は時折漁の網にかかることがあるが、水圧の関係で元の水域に戻すのは難しい。そのため、海洋生物の研究にも注力している同館が譲り受け、飼育することになったそうだ。

アクアマリンふくしまは、新型コロナウイルス感染対策で5月6日まで休館となっている。飼育担当者は、「実物を見てもらえないのはとても残念ですが、今回のフジクジラなど休館中にできるチャレンジをしているので、ぜひその成果を再開したら見ていただければと思います。しかし深海サメの飼育はとても困難です。世界で初めて水族館が出来てから100年以上経った今でも長期間飼育できた例は無いでしょう。たとえ失敗しても、それらの経験を子供たちに紹介できたらと考えています」とコメント。

あまり元気に泳ぎ回ることはないとされてきたフジクジラだが、動画では力強く泳ぐ姿を見ることができる。

《REANIMAL編集部》

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