ダイムラー、メルセデスベンツの工場からフェイスシールド出荷…3Dプリンターで短期間に開発

ドイツのメルセデスベンツの工場から出荷されるフェイスシールド
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ダイムラー(Daimler)は4月23日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)と戦う医療従事者を支援するため、メルセデスベンツの工場からフェイスシールドの出荷を開始した、と発表した。

ダイムラーは、自動車生産の大部分が中断されている中、新型コロナウイルスの感染拡大を封じ込めるために、さまざまな方法で国際的リソースを活用している。「Daimler Help」と呼ばれる活動の最新の成果が、プラスチック製のフェイスシールドだ。

このフェイスシールドの開発には、最先端の3Dプリントテクノロジーが導入された。そのおかげで、ドイツ国内や海外のさまざまな拠点において、短時間でフェイスシールドの生産を開始することができたという。まずは、ドイツのメルセデスベンツの工場で、フェイスシールドの生産を開始し、2500個が出荷された。

メルセデスベンツの乗用車部門は、医師や看護スタッフ、警察や救急をサポートするために、フェイスシールドの量産を開始した。新型コロナウイルスの感染拡大と戦うために、3Dプリントテクノロジーのノウハウを迅速かつ柔軟に活用していくという。

3Dプリンターは通常、プロトタイプ車両などの部品生産に使用されている。現在、24時間体制で12台の3Dプリンターを使用しながら、フェイスシールドを生産。ダイムラーはドイツの州政府を経由して、警察や救急サービス、医療機関に、フェイスシールドを無償配布している。

《森脇稔》

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