アウディ、欧州生産を段階的に再開へ…4月末までに正常ペースに

新型コロナウイルス対策を施して生産を再開するアウディの欧州工場
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アウディ(Audi)は4月17日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大の影響により、休止していた欧州各国の工場における生産を、段階的に再開すると発表した。

アウディは3月中旬、欧州での生産を一時停止すると発表した。これは、部品供給にボトルネックが生じたのと、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、新車需要が減少したためだ。

生産の再開にあたっては、従業員の安全を重視する。アウディはドイツのロベルト・コッホ研究所のガイドラインや、各国の保健当局の規制に従う。具体的には、従業員の間の社会的距離と衛生に関して明確なルールを設け、接触を回避するために勤務シフトを変更した。従業員同士が1.5mの距離を保てない場合には、口と鼻をマスクなどで保護することが義務づけられる。また、車両の組み立てラインでは、従業員の間にプラスチック製の透明なバリアを設けた。

製造部門とグループのマネージャーは、労働安全やヘルスケア、産業工学、労働評議会の専門家とともに、個々の職場を調査し、分析して、改善のための提案を行った。ワークグループはまた、工場のゲート、駐車スペース、工場のレストランなどの環境を詳しく調査した。従業員はこれらの対策について書面で通知され、作業を再開する時にラインマネージャーから包括的な安全指示を受け取る。

アウディは、欧州各工場での車両生産は、4月末までにゆっくりと正常のペースに戻る予定、としている。

《森脇稔》

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