ガリバーが車両を無償提供、1万人に最長3カ月…新型コロナでも“移動を迫られる”人がいる

4月8日、東京新宿
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中古車事業「ガリバー」を運営するIDOMは13日、医療従事者をはじめとした “移動を必要とする” 全国1万人に、同社の所有するクルマを最長3カ月間、無償提供する、と発表した。政府による「緊急事態宣言」が7都府県を対象に発令されたことを受けての施策だ。

利用希望者には、4月13日に開設する LINE特設アカウント「ガリバークルマ支援」より申込み受付を開始する。さらに15日10時より特設サイトでも順次受け付る予定だ。なお駐車場代、ガソリン代などは、利用者負担となる。

緊急事態宣言により不要不急の外出自粛が求められる一方で、新型コロナウイルスと第一線で闘う医師や看護師などの医療従事者をはじめ、生活必需品を提供している小売店や流通関係者、リモートワークできず現場・職場へ足を運ぶワーカー、通院を必要とする高齢者や妊婦、またその家族や介護士など、外出を必要とする人がいる。IDOMによると、実際にNOREL・マイカートライアルの直近(2~3週間)の新規申込者の4割が医療関係者だった。それらの人が移動できるように支援する。

提供する車両は、全国のガリバー店舗にて順次確保し、利用者に最大3カ月間無償提供する。IDOMでは支援対象として、全国の「医療従事者」「移動が必要なワーカー」「配送が必要な飲食店および小売店」「移動が必要な一般生活者」を想定する。また、医療法人や大学病院、市民病院と積極的に連携していく方針だ。

IDOMの羽鳥貴夫代表取締役社長は今回の無償提供にあたって、「全国的に外出自粛が叫ばれるなか、『移動』するためのクルマを提供する私たち(IDOM)が社会にすべきことは何か。この一見矛盾した問いと向き合い、ひとつの結論を出した。この状況下でも“移動を迫られる”すべての人が安心できるように行動する」と述べている。

《高木啓》

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