西武鉄道(西武)は3月5日、埼玉西武ライオンズのラッピング電車「20000系 L-train」(L-train)2編成のうち、1編成のデザインを3月9日に変更すると発表した。
L-trainは、埼玉西武ライオンズのチームカラーである濃紺(レジェンドブルー)をベースに、チームロゴなどを装飾した車両で、2010年7月に初代が登場し、2013年12月まで3000系電車8両編成1本(3015編成)で運行された。2016年1月からは9000系電車10両編成1本(9108編成)を使用した2代目「L-train」が登場し、2019年3月まで運行されていた。
現在のL-trainは、2018年1月に登場した3代目で、20000系電車10両編成2本(20104・20105編成)を使用。このうち20104編成のデザインが今回、変更されることになった。
この変更は、「ライオンズ」のチーム名が誕生してからまもなく70周年を迎えることを記念して行なわれるもの。「ライオンズ」の名は、埼玉西武ライオンズの系譜に連なる西鉄クリッパースが、1951年に西日本パイレーツを吸収合併した際に西鉄ライオンズに改称したことが始まりで、1972年に太平洋クラブ、1977年にクラウンガスライターが球団を承継した際もその名は引き継がれ、1978年には現在の埼玉西武ライオンズ(当時は西武ライオンズ)が誕生している。
20104編成の車体には70年の歴史にちなんで、西鉄時代の稲尾和久や中西太といった往年の名選手から、松坂大輔などの現役選手までがラッピングされ、池袋線や狭山線で運行。列車の走行位置は西武線アプリで確認できる。
このほか、ライオンズ70周年にちなんで、3月9日から池袋・所沢・西武球場前の各駅に記念の装飾が施される。