ボルグワーナーの次世代の電動車向け部品、複数のグローバル自動車メーカーが採用

ボルグワーナーの次世代の電動車向けの高電圧クーラントヒーター
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ボルグワーナー(BorgWarner)は3月3日、次世代の電動車向けの高電圧クーラントヒーターが、欧州、米国、アジアを拠点とする複数のグローバル自動車メーカーに採用された、と発表した。

ボルグワーナーの次世代の電動車向けの高電圧クーラントヒーターは、バッテリーパックとそのセルの内部で一定の温度分布を実現することで、EVやハイブリッド車の車内ヒーティングとバッテリーエネルギー性能を可能にする。高い熱出力密度と低い熱質量による素早い反応によって、純粋な航続を伸ばす。厚膜素子(TFE)を使用した発熱体は小型で、サイズや形状の柔軟性に優れているという。

ボルグワーナーは、シングルプレートとデュアルプレートの2つのタイプを開発した。シングルプレートヒーターは、バッテリーのサーマルマネジメントまたは車内ヒーティングのどちらかに使用することができる。デュアルプレートヒーターは、サーマルマネジメントと車内ヒーティングを同時に管理するほか、最大で80%広い熱伝導を可能にする。

いずれのタイプも、優れた防磁を可能にする堅牢なアルミ製のハウジングに組み込まれる。バッテリーとキャビンヒーターは、3~9kWの出力範囲に対応しているだけでなく、250~500Vの入力電圧向けに設計しており、必要に応じて、800Vを選択して充電をさらに高速にすることが可能という。

なお、ボルグワーナーの高電圧クーラントヒーター技術を導入する最初の自動車の生産は、2021年に開始される予定、としている。

《森脇稔》

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