燃料電池車の燃費基準導入へ、保安基準を改正 WLTCモードで測定

ホンダ・クラリティ・フューエルセル
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  • トヨタの燃料電池車『ミライ』の次期型(東京モーターショー2019)(参考画像)

国土交通省は、燃料電池車の燃費基準を定めるため、道路運送車両の保安基準などを改正すると発表した。

道路運送車両の保安基準では燃費・電費に関する基準が規定されているが、燃料電池車については燃費に関する基準を定める規定について、国際的な議論を踏まえて検討していた。今回、国連欧州経済委員会自動車基準調和世界フォーラム(WP29)で燃料電池車の燃費についての国際的な技術基準の改正が承認された。また、日本でも乗用車の2030年度目標の新しい燃費基準がとりまとめられ、電力消費率の表示事項について国際的な技術基準に合わせる方針が示された。これらを踏まえ道路運送車両の保安基準などなどについて改正する。

具体的には、燃料電池車の燃費の測定方法を設定する。電力消費率の単位を国際的な技術基準に合わせて「Wh/km」となるよう改正する。燃料電池車の燃費の測定方法はWLTCモード法とする。

また、ガソリン、軽油、液化石油ガスを燃料とする定員9人以下のものまたは車両総重量3.5トン以下のものの燃料消費率の測定方法については現在、JC08モード法またはWLTCモード法と規定しているがWLTCモード法での計測に一本化する。電力消費率の測定方法についてもJC08モード法またはWLTCード法と規定しているものをWLTCモード法での計測に一本化する。

パブリックコメントを実施した上で3月下旬に公布し、4月1日に施行する。

《レスポンス編集部》

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