スマホひとつで台場 有明をシームレスに移動、ナビタイム MaaS アプリ「モビリティパス」が暮らしに入り込むリアル

1月16日からサービス開始した東京臨海副都心エリアMaaS実証実験アプリ『モビリティパス』
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電車、クルマ、無料シャトル、シェア自転車をひとつのスマホアプリ上でつなげる MaaS アプリ『モビリティパス』を使った実証実験が、東京の台場・有明・豊洲・勝どきエリアで始まった。

Google Play(Android)とApp Store(iOS)からダウンロードしてすぐに使えるモビリティパスは、電車・東京臨海シャトル・シェアサイクル・徒歩などの各移動手段を組み合わせ、最適なルートをリアルタイムで案内するマルチモーダルルート検索機能を搭載するアプリ。

ここで登場する東京臨海シャトルは、日本交通の車両を JapanTaxi が貸し切って運行する、トヨタ『ハイエース』クラスの8人乗り定期便。実証実験段階であることから、乗車運賃は JapanTaxi が負担。ユーザは無料で乗車できる。

運行コースは、ゆりかもめをトレースするように走る勝どき~お台場回遊ルートとお台場回遊ルートの2路線。路線申請はせず、あくまで貸し切り運行という形態で、1路線に2台のハイエースを、ダイヤ通りに走らせる。

今回の実証実験ではアプリを提供するナビタイムのほか、この JapanTaxi、そして同エリアを走るりんかい線の東京臨海高速鉄道や、ドコモ・バイクシェア、KDDI、東京臨海副都心まちづくり協議会が共同で実施。東京都「MaaS社会実装モデル構築に向けた実証実験プロジェクト」にもとづくMaaS実証実験の一環として実施している。

シャトルの待ち時間が長かったり満席の場合は?

1月16日からサービス開始した東京臨海副都心エリアMaaS実証実験アプリ『モビリティパス』1月16日からサービス開始した東京臨海副都心エリアMaaS実証実験アプリ『モビリティパス』たとえば「東京臨海シャトルが満席だったら?」「バーチャル停留所でシャトルを待つ時間が長かったら?」という疑問が浮かびがちだが、こうした疑問はそもそものMaaS系アプリのコンセプトからはずれている。

こうしたMaaS系のアプリは「シームレスで快適な移動」をめざして検索エンジンが動くから、検索時にシャトルが遠くにいたり、満席だった場合は「アプリ上の検索結果にシャトルが登場されないだけ」と。ほかのりんかい線電車やドコモ・バイクシェアのシェアサイクルが登場し、最適なルートが表示される。

ここで、ドコモ・バイクシェアの公式サイトにジャンプする必要も、交通系ICカードを車体読み取り機にかざす必要も要らない。モビリティパス上で予約し、スマホに表示されたパスコード4桁を車体読み取り機に打ち込むだけで解錠し、赤い自転車で乗り出せる。

また今回はモビリティパス上でアンケートに回答すると、りんかい線1日乗車券を1アプリにつき1枚プレゼントするキャンペーンを展開。乗車券引き換え駅で引き換え番号が伝えられ、その番号をアプリに入力すると、1日乗車券が手渡される。

MaaS が実生活に入り込んできた

1月16日からサービス開始した東京臨海副都心エリアMaaS実証実験アプリ『モビリティパス』1月16日からサービス開始した東京臨海副都心エリアMaaS実証実験アプリ『モビリティパス』1月16日から2月14日までサービス提供するモビリティパス。平日の初日から最初の週末までひと通り実施してきて、「一日に30人前後が利用する」とシャトルの運転手はいう。「ナビタイムユーザが興味をもって利用している。30代の子連れファミリーや、40代の主婦の利用も目立つ」と JapanTaxi スタッフ。

「ベビーカーで出かける家族の利用も多い。とくにこの寒い時期、赤ちゃんを乗せたベビーカーをとめて、経路検索していつくるかわからない路線バスを待つというケースを避け、アプリでシームレスにつながるルートを積極的に選んでるようにもみえる。まさに MaaS が実生活に入り込んでいるようにも思う」

行きたい場所から、クーポンが使えるスポットから、ルート検索すると、東京臨海シャトルもドコモ・バイクシェアでも、検索ルート上にそれらが登場すると、そのすぐ直下に「予約する」というボタンが表示される。ユーザはそのボタンをタップして、同じアプリUIのなかで2画面ほどすすむだけで予約は完了する。

前述の連合各社は今後、このモビリティパスがユーザに適した機能・UIか、国内外利用者(英語・中国語・韓国語にも対応)の回遊性は向上したか、一日パス・一日乗車券で利用促進したか、シャトルの案内は適切だったか、シャトルのマネタイズにむけた課題はなにか…などを検証していく。

《レスポンス編集部》

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