AI店舗にAIロボット…最新のサービス設備を誇る高輪ゲートウェイ駅 2020年春開業

高輪ゲートウェイ駅を俯瞰した全景(11月時点)。アクセントとなる大屋根は折り紙をモチーフにした障子をイメージしたという。
  • 高輪ゲートウェイ駅を俯瞰した全景(11月時点)。アクセントとなる大屋根は折り紙をモチーフにした障子をイメージしたという。
  • 高輪ゲートウェイ駅のホーム階(11月時点)。吹抜けや大きなガラス面を設け「駅と街が一体的に感じられる空間」を実現するという。
  • 橋上式となる駅構内図。エスカレーター6基、改札内エレベーター4基、改札外エレベーター1基が設置される。
  • 試験的に導入される改札機は、車椅子での利用を考慮してICカードのタッチ部分を改良するとともに、QRコードの読み取り部も設けられる。
  • 1872年に新橋(後の汐留)~横浜(現・桜木町)間に開業した鉄道にゆかりのある場所に立地することから、「過去と未来、日本と世界、   そして多くの人々をつなぐ結節点となることを表現する映像」を放映する鉄道テラスビジョンを設置(左)。右はトイレの姿見に使われるサイネージミラーのイメージ。
  • 無人AI決済店舗「TOUCH TO GO」のイメージ。2階の改札内に設置され、飲食物などを購入できる。このほか、3階の改札外にはスターバックスコーヒーの高輪ゲートウェイ駅店(仮称)も入居する。
  • 無人AI決済店舗「TOUCH TO GO」のイメージ。
  • 無人AI決済店舗「TOUCH TO GO」のイメージ。

JR東日本は12月3日、2020年春に開業する山手線・京浜東北線の新駅「高輪ゲートウェイ」(東京都港区)の概要を明らかにした。

同駅は品川~田町間に設置される2面4線の橋上駅で、駅舎は国際交流拠点として和を随所に感じられるデザインとしている。

駅には「エコステ」と呼ばれる環境保全技術が採り入れられ、屋根には日射の熱反射率が高い膜材を利用することで内部の温度上昇を抑制。その屋根の光透過を活用することで日中の照明消費量を削減する。

また、東北の木材や太陽光パネル、小型風力発電機、緑化空間、LED照明などを導入することで、環境への配慮が進められる。

駅構内では最新のサービス設備が整備され、案内や清掃、移動支援用のロボットや改良された改札機、放送設備などが試験的に導入される。

店舗には常設店として初めて無人決済ができるAI店舗「TOUCH TO GO」や駅ナカシェアオフィスなども設けられ、JR東日本では「JR東日本グループのさまざまな『やってみよう』を盛り込み、最新の駅サービス設備の導入や実証実験を進め、新しいことをはじめる場所としていきます」としている。

なお、高輪ゲートウェイ駅の開業に際しては、駅前に設置される特設会場で「Takanawa Gateway Fest」を期間限定で開催。未来を疑似体験できるパビリオンや最新映像技術によるデジタルアートミュージアムなどが設けられる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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