ポルシェ マカン 改良新型に頂点、440馬力の「ターボ」…ロサンゼルスモーターショー2019に出展へ

排気量を2.9リットルにダウンサイズ

内外装をデザイン変更

タッチパネルは7インチから10.9インチに拡大

ポルシェ・マカン・ターボ 改良新型
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ポルシェは、11月20日(日本時間11月21日未明)に米国で開幕するロサンゼルスモーターショー2019に、改良新型『マカン・ターボ』(Porsche Macan Turbo)を出展すると発表した。

マカン・ターボは、『マカン』シリーズの頂点に立つ高性能グレードだ。マカンは2018年夏、2013年のデビュー以来、初の大幅改良を受けた。今回、その高性能グレードのマカンターボにも、改良新型が登場した。

排気量を2.9リットルにダウンサイズ

改良新型マカン・ターボには、排気量を従来の3.6リットルからダウンサイズした2.9リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。ターボチャージャーはVバンクの内側に配置した。これにより、エンジンの燃焼室とターボチャージャーとの間の排気ガスの流れを短くし、レスポンスを引き上げた。

この2.9リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力440ps/5700~6600rpm、最大トルク56.1kgm/1800~5600rpmを獲得する。従来の3.6リットルV型6気筒ガソリンツインターボに対して、排気量を2割縮小しながら、パワーは1割増しの40ps引き上げられた。ポルシェ・マカン・ターボ 改良新型ポルシェ・マカン・ターボ 改良新型

トランスミッションは7速デュアルクラッチ「PDK」で、駆動方式は「ポルシェトラクションマネジメント」(PTM)付きの4WDだ。

オプションの「スポーツクロノパッケージ」では、0~100km/h加速は4.3秒と、従来比で0.3秒短縮した。最高速は4km/h上乗せされ、270km/hに到達する。

ブレーキも強化されており、「PSCB」(ポルシェ・サーフェス・コーティング・ブレーキ)を標準装備した。PSCBは、ディスクにタングステンカーバイドコーティングが施されている。ポルシェによると、通常のブレーキと比較して、応答が速く、摩耗が少なく、ブレーキダストが最大90%少なくなるという。高光沢のブレーキディスクと白いブレーキキャリパーが、PSCBの特長になる。

内外装をデザイン変更

改良新型ではフェイスリフトが施された。最新のLEDテクノロジーを導入したヘッドライト、「ポルシェダイナミックライトシステム」(PDLS)が標準装備される。3つの大きな空気取り入れ口を備えた専用フロントバンパーを採用した。20インチの専用アルミホイール、「スポーツデザイン」のサイドスカート&ボディ同色ドアミラーも装備される。専用開発されたルーフスポイラーが、ターボモデルの特長だ。標準装備のスポーツエキゾーストシステムには、シルバーツインテールパイプが備わる。

リアには新たに、立体的なLEDテールライトストリップを採用した。『パナメーラ』などポルシェの最新モデル同様、横一列につながる新デザインのテールランプが特長で、4灯式ブレーキランプも新しい。ポルシェ・マカン・ターボ 改良新型ポルシェ・マカン・ターボ 改良新型

インテリアでは、ダッシュボードのデザインを変更した。アルカンターラのルーフライナーと、つや消しアルミトリムを装備する。電動18ウェイ調整機能付きのレザーシート、「アダプティブスポーツシート」が標準だ。『911』シリーズと共通のヒーター付き「GTスポーツステアリング」をオプションで用意した。

タッチパネルは7インチから10.9インチに拡大

改良新型には、10.9インチのタッチパネルディスプレイを新たに搭載する。従来の7インチから拡大されたフルHDタッチパネルディスプレイが、新デザインのダッシュボードに組み込まれた。新開発の「ポルシェ・コミュニケーション・マネジメント」(PCM)を通じて、コネクティビティや多くのデジタル機能を提供する。     

通信関連では、LTE通信モジュールとSIMカードリーダーを備えた「ポルシェコネクトプラス」とWLANホットスポット、ポルシェコネクトサービスが主な標準装備となる。このうち、ポルシェコネクトプラスは、オンラインサービスとインターネットにアクセスすることが可能だ。リアルタイム交通情報表示を備えたオンラインナビゲーションも装備される。各デジタル機能は、ボイスコントロールなどで直感的に操作できる。オンラインナビゲーションと携帯電話接続システム、2つのオーディオインターフェイスとボイスコントロールを標準装備した。

改良新型には、最新の先進運転支援システム(ADAS)を採用する。新たに「トラフィックジャムアシスト」などの機能を「アダプティブクルーズコントロール」に組み込んだ。60km/hを上限に作動し、快適でリラックスできるドライブを追求する。このシステムでは、部分自動運転が可能だ。前走車に追従して、アクセルとブレーキを車両がコントロールし、加速と減速を半自動で行い、ドライバーは渋滞中および流れの遅い交通状況で走行レーンをキープすることができる。

《森脇稔》

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