日本初、半分オープン+半分屋根付きの2階建バス 日の丸自動車興業が導入

ハーフルーフ構造を採用した2階建てオープンバス
  • ハーフルーフ構造を採用した2階建てオープンバス
  • 日の丸自動車興業の富田浩安社長
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日の丸自動車興業は、このたび日本初となる「ハーフルーフ構造」を採用した2階建てオープンバスの新型車両を導入。その試乗会を行った。このバスは通常のオープンバスと違い、2階席の前方一部座席を屋根及び空調付の客席としているのが最大の特徴だ。

2階建てオープントップバスは世界の都市観光は主流となっているスタイルで、ふだんとは違う高い視点から観光地を巡れる人気の観光バス。日の丸自動車興業は2004年より、このオープントップバスを利用した「スカイバス」の運行を開始した。更に2018年より東京、2019年には京都で、乗り降り自由、観光地を効率的に結ぶ「スカイホップバス」も運行スタートしている。

今回導入された新型車両もこの「スカイホップバス」で運用予定で、特徴として従来の都市観光運用車両より約1メートル短く、都市部の道路環境での小回りを重視。それでいて1階にも10席を設けており、席数も確保している。1階は低床構造で、車椅子の搭載スペースを設けたバリアフリー構造にもなっている。2階は先述の通り前部20席を室内構造とした「ハーフクローズタイプ」とした。

この「ハーフクローズタイプ」は北欧やフィンランドといった寒い地域で採用が多いそう。今回導入した経緯として、日の丸自動車興業の富田浩安社長は、日本の気候の変化に対応するためであり、顧客から寄せられる要望をかなえるためと語った。暑すぎる日や寒すぎる日、雨が振った日などは屋根あり部分で楽しみ、風を感じたい時は後部の席に移動するなど、自由席であるメリットをいかして好みのシートを利用できるようになっている。

ほかにも日本語、英語、中国語、韓国語、スペイン語、フランス語、ドイツ語の7カ国語対応の観光案内音声ガイダンスを各席に設置。この案内ガイダンスは来年2倍の14カ国語対応に拡大する予定だそうだ。

この「ハーフクローズタイプ」を2両、そして同じ車体を利用したフルオープントップのバスを2両、11月下旬より導入する予定だ。顧客の感想などを踏まえながら順次コースや台数を増やし、「都市観光としての新しいスタンダード」を目指していくとのことだ。

来年の東京オリンピックを控え、ますます増加するインバウンド需要。そのニーズに応えるためにも同社は都市観光バス部門に更に力を入れていくという。いずれは現在運行している東京・京都以外にも、北海道から九州まで幅広い地域で事業の輪を広げていきたいとしていた。

《二城利月》

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