特急『ひだ』『南紀』置換え用の気動車は「HC85系」…12月に試験走行車が完成

HC85系の車体イメージ。
  • HC85系の車体イメージ。
  • HC85系の車体イメージ。
  • HC85系のシンボルマーク。スピード感を表現する3本の流線形状にハイブリッド方式を表現したグラデーションが掛けられている。赤と青は特急『ひだ』『南紀』が走行する沿線の紅葉や海をモチーフとしている。先頭車両に2か所ずつ掲出される。
  • 高山本線を走る現行特急のキハ85系。

JR東海は10月28日、高山本線の特急『ひだ』、関西・紀勢本線の特急『南紀』で運用されているキハ85系を置き換える新型特急型気動車の名称を「HC85系」に決定したと発表した。

HC85系は、ディーゼルエンジンが発電した電力と、蓄電池の電力を併用してモーターを回して駆動するハイブリッド方式の気動車。「HC」はHybrid Carの頭文字を取ったもので、12月には試験走行車が完成することになっている。

同時に沿線の紅葉や海、スピード感、ハイブリッド方式をモチーフにしたシンボルマークも決定しており、試験走行車にも掲出される。

試験走行車完成後は1年間、ハイブリッド車両としては初の最高120km/hでの営業運行を目指して基本性能試験や長期耐久試験などを実施。その結果を踏まえて、2022年度を目標に量産車を投入することを検討するとしている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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