日産自動車は、電気自動車(EV)と小売店とのマッチングサービス「チャージング+(プラス)」の実証実験を10月14日から開始する。
実証実験では、日産『リーフ』ユーザーに、充電器を備えた小売店の位置情報と、充電時間に利用できるクーポンを提供。その利用状況をモニタリングすることで、EVと小売店とのマッチングサービスにおけるビジネスインパクトを検証する。
今回は、カーシェアリングサービス「NISSAN e-シェアモビ」の会員を対象に、関東圏の60ステーションに配備されているリーフを利用するドライバーにサービスを提供。また、実証実験のパートナーとしてミニストップと提携し、充電器を備える関東圏のミニストップ25店舗で使用できる6つの商品(ソフトクリームバニラ、エックスフライドポテト、クランキーチキン、コーヒーなど)の特別無料クーポンを提供する予定だ。
チャージング+では、ユーザー、小売店、日産のそれぞれにメリットのあるビジネスモデルを目指す。ユーザーはEVの充電時間を有意義に過ごすことができ、小売店では充電をきっかけとした集客増と滞在時間増に伴う売上増を見込む。また、日産はユーザーに魅力的なサービスを提供するとともに、EVの充電残量データを活用したマッチングサービスにおける収益化の可能性を探る。
日産は、自動車業界に変革をもたらしている「CASE」に対応した新たなビジネスモデルの企画開発を進めており、今回のチャージング+もその一つ。約5か月間の実証実験の結果分析を踏まえて、将来的にはNISSAN e-シェアモビを含む、すべてのEVに対応する可能性を視野に入れて、サービスの導入を検討する。