【ホンダ N-WGNカスタム 新型試乗】「カスタム」と呼ぶには上品な“大人のビター味”…島崎七生人

ヤンチャ系ではなく上質な位置付けに

ブラック基調のインテリア

操舵フィーリングにしっとりとした手応え

ホンダ N-WGN カスタム 新型(L・ターボ Honda SENSING)
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ヤンチャ系ではなく上質な位置付けに

イメージとしてはビターなチョコレート菓子の“大人のキットカット”といったところか。カスタム系というとこれまではヤンチャなベクトルが主軸だったが、“イカツク”ではなく、標準車に対しより上質な位置づけであるのが新しい『N-WGNカスタム』の持ち味だ。

カタログをみると、ボディ色では写真の“シャイニンググレー”や“ミッドナイトブルービーム”“プレミアムベルベットパール”など、深みのあるメタリック、パール色が専用設定されている。それらのボディ色とのマッチングがいいのが専用のフロントマスクだ。

ホンダ N-WGN カスタム 新型ホンダ N-WGN カスタム 新型
小さなメッキのブロックを並べ、センスよくメッキのバーでひとまとめにしたデザインは“カスタム”と呼ぶには上品すぎるほど。

たとえば大人の男性ユーザーが乗ってもまったく気恥ずかしくない落ち着いたデザイン。標準車のプレーンな顔つきに対し“センス違い”といった位置づけで、上質ではあっても決して上級であることをアピールするのが目的ではない、そんな分別のつけかたに好感がもてる。

ブラック基調のインテリア

ホンダ N-WGN カスタム 新型ホンダ N-WGN カスタム 新型
インテリアでは、チタン調偏光塗装の施された助手席インパネガーニッシュほか、渋めのシート表皮が特徴だ。ガーニッシュは前後ドアトリムにも装着されアクセントになっており、全体のブラック基調の落ち着いた色調を引き立てる。

ルーフやピラーのライニングも黒系だが、室内空間そのものがゆとりのあるスペースを確保しているので、決して圧迫感は感じない。

機能面は標準車と共通で、後席ドアはスイング式だが、まるでスライドドアのような広くスクエアな形状の開口部のため、乗り降りは非常にしやすい。新採用の電子制御パーキングブレーキの指先でスマートに操作できるそんな所作も、この落ち着いた室内の雰囲気にマッチしている。

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操舵フィーリングにしっとりとした手応え

“カスタム”のターボ(64ps/10.6kgf・m)は15インチタイヤが標準装着され、リヤのスタビライザーが追加される。

ノンターボとの差でいうと、ステアリングの操舵フィーリングにしっとりとした手応えが加わり、より安心感が増す。ただし乗り味自体は14インチタイヤに対してネガは感じず、軽以外の乗用車から乗り換えるユーザーにも馴染みやすいのではないか、と思う。

動力性能はターボのパワーアップ分の恩恵がしっかりとあり、街中の幹線道路の加減速でもストレスを感じない。最新の軽らしく、音や振動面でも不満なしだ。

ホンダ N-WGN カスタム 新型ホンダ N-WGN カスタム 新型

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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