【INDYCAR 第13戦】ディクソン今季2勝目、僚友の新人ローゼンクヴィストが2位に…琢磨は厳しい週末となり19位

優勝を飾った#9 ディクソン。
  • 優勝を飾った#9 ディクソン。
  • 優勝を飾った#9 ディクソン。
  • 決勝2位の#10 ローゼンクヴィスト。
  • 健闘を讃え合う、1-2のチームメイトふたり(顔=ローゼンクヴィスト、背=ディクソン)。
  • 左から2位ローゼンクヴィスト、優勝ディクソン、3位ハンターレイ。
  • 決勝3位の#28 ハンターレイ。
  • #30 佐藤琢磨は決勝19位。
  • ポイント首位の#2 ニューガーデンは最終周にストップ、14位だった。

現地28日、インディカー・シリーズ第13戦の決勝レースが「ミッドオハイオ・スポーツカーコース」で行なわれ、昨季王者のスコット・ディクソンが今季2勝目をあげた。チームメイトで今季新人のフェリックス・ローゼンクヴィストが2位。佐藤琢磨は厳しい週末となって19位。

米オハイオ州のロードコース「ミッドオハイオ」でのシリーズ第13戦、予選でポールポジションを獲得したのはウィル・パワー(#12 Team Penske/エンジンはシボレー)だった。そして予選2位にはシリーズポイントランク2番手のアレクサンダー・ロッシ(#27 Andretti Autosport/ホンダ)がつけ、予選3位にポイントリーダーのジョセフ・ニューガーデン(#2 Team Penske/シボレー)、予選4位にランク3番手のシモン・パジェノー(#22 Team Penske/シボレー)と、シーズンも終盤、王座争いの主役たちがスタート位置からして緊迫した状況を感じさせる。

佐藤琢磨(#30 Rahal Letterman Lanigan Racing/ホンダ)は予選17位。

決勝はオープニングラップで後方集団に多重交錯アクシデントがあり、そのなかには#30 琢磨もいたのだが、レース全般としては90周を通じてフルコースイエローコーションが1度もない、プレーンな流れとなった。そしてピットストップ2回と3回の作戦が入り混じったなか、最後はトップ4が約2秒の差のなかに位置してファイナルラップに突入する白熱の展開に。周回遅れを挟み、トップ争いと3位争いがそれぞれ接近状態である。

優勝をかけて競り合うのはChip Ganassi Racing(エンジンはホンダ)のスコット・ディクソン(#9)とフェリックス・ローゼンクヴィスト(#10)だった。軽く接触もするような激しいチーム内攻防戦を制して、昨季王者の#9 ディクソンが今季2勝目を達成、昨季まで日本のトップシーンを走っていた新人#10 ローゼンクヴィストは惜しくも初優勝ならず2位フィニッシュとなる。

#9 ディクソンは「最後は激しい戦いになったね。チームメイトに対し、きわどいライン取りでトップを守ることになったから、フェリックスには少し申し訳ないとも感じている。彼は敬意を保った戦いに終始してくれた。今後、彼は多くの勝利を重ねることになるだろう」と語り、僚友を讃えた。そして「チームの総合力で優勝を勝ち取った。誇りに感じている」と今季2勝目を喜んでいる。

最終周、3位争いの方はライアン・ハンターレイ(#28 Andretti Autosport/ホンダ)と#2 ニューガーデンの顔合わせだったが、仕掛けた#2 ニューガーデンがコースアウトしてストップ(リザルト上は14位)、#28 ハンターレイが3位を得た。ホンダ勢は表彰台を独占。ちなみにホンダは同日のF1ドイツGPでも1位と3位で表彰台に2台を送り込んでいる。

4位は#12 パワー、5位に#27 ロッシ、6位には#22 パジェノーと続いた。チャンピオン争いは#2 ニューガーデンが依然として首位(504点)で、これを#27 ロッシが16点差(488点)で追う形勢。現実的な争覇権はランク3番手の#22 パジェノー(457点)、そして今回優勝で上との点差を詰めてきたランク4番手の#9 ディクソン(442点)までと考えるべきか。残り4戦、ランク5~6番手の#12 パワー(356点)と#28 ハンターレイ(333点)はちょっと厳しいかもしれない。

#30 琢磨は1周目のアクシデントで緊急ピットインし、予選順位以上に厳しい状況に陥った。その後もペース自体は良いながらもノーコーションの展開のなかでは大幅な浮上は果たせず、不運の積み重なり等もあって19位でレースを終えている。シリーズランキングでは6番手から7番手へと後退した(322点)。

#30 佐藤琢磨のコメント
「スタート直後の左コーナー、前には充分なスペースがあったのですが、アウト側で一台が減速し、その後ろから急激にインサイドに切り込んだマシンがあって、それを避けるのは難しかったですね。残念ながら接触が起こり、左フロントタイヤがパンクしました。次のコーナーでコースを外れもしました」

「1周目を終えるところでピットに向かい、タイヤを交換してレースに戻りました。そこからは、トップグループよりも速いペースで走り続けることができていました。しかし、コースオフしたときに飛び込んだ石などが燃料給油システムにトラブルを引き起こしていたんです。ピットで給油をしても満タンではなく、90パーセントくらいまでしか燃料が入らなかった。フルコースコーションも出なかったことから、予定より多いピットストップが必要となり、19位でのゴールとなりました。とても厳しいレースでした」

「次のポコノは毎年いい走りができているコースですから、気持ちを切りかえ、いいレースを戦い、いい成績をあげたいと考えています」

これで7月の3連戦を終了したインディカー・シリーズ、次は中2週を置いて、8月後半~9月アタマにまた3連戦日程(第14~16戦)となる。次戦第14戦は、8月18日決勝のポコノ・レースウェイ(オーバルコース)戦だ。9月22日決勝の最終第17戦を含めて残り4戦、シリーズはクライマックスへと突入する。

《遠藤俊幸》

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