【JNCC 第5戦】日本代表の意地を賭けて、ベテラン渡辺と若手馬場がぶつかりあう

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例年であれば、熱中症が危惧される7月。折からの天候の悪さが、長野県爺ヶ岳スキー場を襲った。

シリーズも折り返しの第5戦、若手馬場大貴の華麗な初戦勝利で幕開けたJNCCだが、昨年のチャンピオン渡辺学が第2戦以降は連勝を続けていく展開。40代、アスリートとして普通は山場を過ぎた渡辺だが、「まだ、速くなることはできる」とトレーニングを積み上げる。エンデューロの世界大会「ISDE(インターナショナルシックスデイズエンデューロ)の日本代表に選ばれたことが、そのモチベーションになっている。

そして、馬場もやはり同じISDE日本代表のチームメイトとして選抜されたばかりだった。スタートは、この二人と日本のクロスカントリー、エンデューロシーンを牽引してきた鈴木健二がセンターよりに陣取った。ホールショットは、Betaの齋藤祐太朗。2ストローク×セルスターターの相性は、コールドスタートでこそ威力を発揮する。馬場、渡辺はスタートから文字通り火花を散らして接触。10番手くらいの立ち上がりだったが、本人曰く相当な攻め込みでトップを捉えたという。朝、こっそり下見をしていたウッズで1番手を奪った。背後につけたのは、もちろん渡辺と鈴木。「経験不足、判断ミス…そんなところですかね、1周目で二人にあっさりぬかれてしまった」と馬場。2周目、馬場のクラッシュでだいぶ二人と離れてしまう。

だが、実はその前方でまずは鈴木にアクシデント。立木でラジエターを壊してしまい、エンジンはオーバーヒートで悲鳴を上げた。「おかげで、毎周ピットインして水を足しながら走りました」と鈴木は言う。馬場は、この鈴木においつき、バトルを繰り広げたが、こちらは鈴木に軍配。

渡辺はというと、1時間30分くらいの時点で前ブレーキをクラッシュで破損。ペースダウンを余儀なくされたのだが、後続の二人もペースを保てなかったことを確認し、確実にマシンを進めることに集中。そのまま展開を支配しながら、フィニッシュ。代表だから、負けるわけにいかない、ちぎるだけちぎって勝つ、と渡辺は言う。

馬場は、第3戦でタイヤの消耗が激しくペースをおとさざるをえなくなったことをうけ、第4戦では、ペース配分を考えた。だが、思うようにはいかず、この爺ヶ岳では思い切り最初から飛ばしていったが、今度は後半までもたなかったと言う。クロスカントリー歴は短くないが、2019年に腰を据えて参戦するようになったことで、常に考えて結果を求めるスタイルへ進化しはじめている。苦手な爺ヶ岳を3位で終えたことも、自信につながったようであった。

《稲垣 正倫》

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