ピニンファリーナのEVハイパーカー『バッティスタ』、レオナルド・ダ・ヴィンチ仕様を発表…巨匠に敬意のワンオフ

ピニンファリーナ・バッティスタ のレオナルド・ダ・ヴィンチ仕様
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アウトモビリ・ピニンファリーナは6月7日、英国の大英図書館で「レオナルド・ダ・ヴィンチ:A Mind in Motion」展の開幕に合わせて、EVハイパーカーの『バッティスタ』(Automobili Pininfarina Battista)の「レオナルド・ダ・ヴィンチ」仕様を初公開した。

アウトモビリ・ピニンファリーナは、イタリアのデザイン工房、ピニンファリーナの親会社であるインドの大手自動車メーカーのマヒンドラ&マヒンドラ(マヒンドラ)が立ち上げた新ブランドだ。その最初の市販車が、EVハイパーカーのバッティスタ。バッティスタとは、ピニンファリーナの創設者、バッティスタ・ファリーナ(Battista Farina)氏に敬意を表すネーミングとなる。

デザインはエアロダイナミクス性能を追求。エアブレーキ機能を採用

ボディ構造は、フルカーボンファイバー製のモノコックに、カーボンファイバー製ボディパネルを組み合わせる手法で軽量化。車体の前後はアルミによる構造として、衝突時の衝撃を吸収する。バティスタのエクステリアデザインは、エアロダイナミクス性能を追求したもの。リアには、エアブレーキ機能が備わる。

ブレーキは、カーボンセラミックを使用する。ローター径はフロント、リアともに390mmだ。キャリパーは、フロントが6ピストンとした。タイヤはピレリと共同開発した専用の「P-Zero」で、21インチサイズを装着している。

バティスタのインテリアデザインは、エレガントさを追求しながら、ドライバーが運転に集中できるインターフェースを取り入れた。

ドライバー正面には、小型ディスプレイモニターがレイアウトされ、重要な情報を表示する。コンパクトなステアリングホイールの両側には、ドライバーに向けた大型ディスプレイモニターを設置する。左側の画面で車両のダイナミクスとパフォーマンスをコントロールし、右側の画面でメディアとナビゲーションを操作する。ピニンファリーナによると、最小限のボタンとスイッチで、ドライバーが車と対話する方法を直感的に作り出すのが狙いという

4モーターで最大出力1900hp。最高速は350km/h超。航続は約450km

EVハイパーカーのバッティスタの開発には、リマックアウトモビリ社が参画している。リマックアウトモビリ社は2009年、クロアチアに設立。アウトモビリ・ピニンファリーナとリマックアウトモビリ社は技術提携を締結。リマックの持つバッテリーやモーターなどの電動パワートレインやソフトウェア&ハードウェアを、ピニンファリーナバッティスタに供給する。

バッティスタのEVパワートレインは、4個のモーターを搭載。合計で最大出力1900hp、最大トルク234.5kgmを引き出す。パワフルなモーターが4輪を駆動し、トルクベクタリング機能を採用。0~100km/h加速2秒以内、0~300km/h加速12秒以内の性能を発揮する。ピニンファリーナによると、0~100km/h加速2秒以内の性能は、現行のF1マシンを凌ぐという。

また、バティスタは5種類の走行モードが切り替えできる。最高速は350km/hオーバーだ。リチウムイオンバッテリーはセンタートンネルとシート後方に、T字型にレイアウトされ、蓄電容量は120kWh。1回の充電での航続は、およそ450kmの性能を備える。バッテリーは急速充電に対応している。

イタリアが生んだ巨匠、レオナルド・ダ・ヴィンチへの敬意を表現したワンオフモデル

アウトモビリ・ピニンファリーナは、英国の大英図書館で「レオナルド・ダ・ヴィンチ:A Mind in Motion」展の開幕に合わせて、バッティスタのレオナルド・ダ・ヴィンチ仕様を初公開した。「レオナルド・ダ・ヴィンチ:A Mind in Motion」展は、2019年がレオナルド・ダ・ヴィンチの没後500年になるのに合わせた特別展だ。

バッティスタのレオナルド・ダ・ヴィンチ仕様では、バッティスタの車体に、イタリア国旗のグリーン、ホワイト、レッドの3色をあしらい、イタリアが生んだ巨匠、レオナルド・ダ・ヴィンチへの敬意を表現。さらにブルーや紺色も添えて、特別なバッティスタを演出している。

《森脇稔》

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