アウディ S6 と S7 新型、電動コンプレッサー+48Vマイルドハイブリッド搭載…欧州発売

スポーティな内外装によってアウディの「S」モデルであることを明確に

最速モデルは0~100km/h加速5秒、最高速250km/h

48Vのマイルドハイブリッドは100kmあたり最大0.4リットルの燃料を節約

アウディ S6 セダン 新型
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  • アウディ S6 アバント 新型
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アウディは5月27日、新型『S6 セダン』(Audi S6 Sedan)、新型『S6アバント』(Audi S6 Avant)、新型『S7スポーツバック』(Audi S7 Sportback)の3車種を、欧州市場で発売した。

3車種はそれぞれ、『A6セダン』、『A6アバント』、『A7スポーツバック』がベースの高性能モデルだ。先代のS6 セダン、S6アバント、S7スポーツバックには、ガソリンエンジンが搭載されてきた。新型の欧州仕様車は、ディーゼルエンジン搭載車に変更される。

スポーティな内外装によってアウディの「S」モデルであることを明確に

内外装は、アウディの「S」モデルらしく、スポーティな演出が施される。エクステリアでは、フロントグリル、フロントブレード、サイドエアインレット、ドアミラー、リアディフューザーに、ダーククロームやアルミの装飾が施される。20インチのアルミホイールが、スポーティさを強調する。21インチはオプションだ。タイヤサイズは255/40R20を装着する。

インテリアは、ブラックカラーを基調に、Sのロゴのエンボス加工が施されたスポーツシートなどを装備した。シートはレザーとアルカンターラの組み合わせで、フルレザーの「ヴァルコナ」も選択できる。インテリアをさらにカスタマイズするために、さまざまなレザーパッケージを用意した。フットレストとペダルキャップはステンレス製で、ドアを開くと、Sのロゴ入りアルミ製シルプレートが乗員を迎える。

デジタルコクピットの「アウディバーチャルコックピット」の最新版を標準装備する。Sモデルの専用グラフィックレイアウトを採用し、12.3インチのディスプレイや、アウディのMMIナビゲーションを装備している。

サスペンションやブレーキなど、足回りは強化されている。ドライバーは「アウディドライブセレクト」を介して、スポーツディファレンシャルの設定を変更できる

最速モデルは0~100km/h加速5秒、最高速250km/h

3車種には、直噴3.0リットルV型6気筒ターボディーゼル「TDI」エンジンを新たに搭載する。このエンジンは、ターボチャージャーと電動コンプレッサーでダブル過給されているのが特長だ。電動コンプレッサーは、発進時やエンジンが低回転の状態から加速する場合などに、ターボチャージャーの働きをサポートして、優れたレスポンスとフレキシブルなドライバビリティを追求する。

この結果、最大出力349hp、最大トルク71.4kgmを獲得する。71.4kgmの大トルクは、2500~3100rpmで引き出される特性を持つ。トランスミッションは8速「ティプトロニック」で、駆動方式は4WDの「クワトロ」だ。動力性能は新型S6セダンの場合、0~100km/h加速が5秒、最高速は250km/h(リミッター作動)。新型S6アバントと新型S7スポーツバックの場合、0~100km/h加速は5.1秒、最高速は250km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。

48Vのマイルドハイブリッドは100kmあたり最大0.4リットルの燃料を節約

3車種には、48Vのマイルドハイブリッドを採用した。48ボルトの電源システム、BAS(ベルト駆動式オルタネーター・スターター)、蓄電容量10Ahのリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、走行中に最長で40秒エンジンを休止させ、惰性走行で燃費を稼ぐ。エンジンのスタート/ストップ機能も、22km/h以上の幅広い走行条件で作動する。減速時には、BASが最大8kWのエネルギーを回生する。アウディは、マイルドハイブリッドの効果により、実走行で100kmあたり最大0.4リットルの燃料消費を削減した、としている。

《森脇稔》

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