ボッシュ、V2X用通信ユニット発表…車両同士が事故の危険性などを警告

ボッシュのV2X用通信ユニットにより車両同士が事故の危険性などを警告
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ボッシュ(Bosch)は5月6日、ドイツ・ベルリンで開幕した「コネクテッドワールド2019」において、「V2X」通信用にWi-Fiやモバイルネットワークなど、すべての伝送技術を使用して通信できるスマートコネクティビティユニットを発表した。

現在、車両とモノの通信のV2Xのデータ交換については、世界的に標準化された技術的基礎は存在しない。将来的には、世界中の国々や自動車メーカーが策定する多種多様な規格を用いて、通信することになると見込まれている。

ボッシュはV2Xに関して、インターネット接続に対応したコネクテッドカー向けにあらゆる伝送規格を用いて通信できる汎用通信ユニットを開発した。通信ユニットとテレマティクスユニットは、それぞれ単独だとひとつの伝送テクノロジーしか対応できないが、ボッシュは両者を統合させたV2Xデータ通信を一括して制御するセントラル コントロール ユニットを開発した。

これにより車両は、Wi-Fiネットワークが利用可能な都市部ではこれを使用し、それ以外の地域では携帯電話ネットワークなどを使って通信できるようになる。この多様な通信方法を管理する複雑な作業は、米国シリコンバレーに拠点を置くスタートアップ企業のヴェニアム(Veniam)のソフトウェアソリューションを用いて処理される。このソフトウェアは、通信ユニットに最も適切な通信方式を常に探し出すようプログラムするもの。これにより通信ユニットは、その時々で利用可能な通信方式に自動で切り替えることができる。

これにより、コネクテッドカーのシームレスで途切れることのない接続性が維持される。たとえば、車両同士が高い信頼性を持って事故の危険性について警告を発したり、乗員が途切れることのない音楽ストリーミングを楽しんだりすることができるようになる、としている。

《森脇稔》

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