デンソーが米企業に出資…マイクロモビリティのシェアなど都市型MaaSを開発

スピード・ペデレック・エレクトリック・バイク
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デンソーは、MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス) 開発を加速させるため、マイクロモビリティのシェアサービスを提供するボンド・モビリティ(本社:アメリカ合衆国カリフォルニア州)に出資した。デンソーが2日、発表した。

近年、世界各国の都市圏では、CO2排出と交通渋滞が社会問題となっており、新たな移動手段として、マイクロモビリティ・シェアサービスが期待されている。マイクロモビリティとは、自動車よりコンパクトで小回りが利き、環境性能に優れ、地域の移動の足となる車両をさす。

デンソーはコネクティッド分野を技術開発の注力分野とし、MaaS実現のためのクラウド技術や車載技術など、要素技術を開発している。MaaSの領域においては、国内外でのパートナーシップを進め、市場ニーズ先行型の事業開発を推進している。

今回デンソーが出資するボンド・モビリティは、現在、スイスのチューリッヒとベルンの2都市で、eバイクのシェアサービス事業を展開している。ボンド・モビリティが運用するeバイクは「スピード・ペデレック・エレクトリック・バイク」と呼ばれるスポーツタイプの電動アシスト付自転車で、最高速度45km/hの高機能型だ。従来の自転車シェアや電動スクーターシェアよりも広範囲な移動を実現し、高いユーザー満足度を獲得しているという。

デンソーは本出資を通じて技術開発を加速させる。ボンド・モビリティは出資を受け、シェアサービス事業をさらに展開していくとともに、都市環境におけるマイクロモビリティ・シェアの新しいビジネスモデルを構築していく。

《高木啓》

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