福岡県は、4月23日に開催された第4回「日田彦山線復旧会議」の内容を4月24日に明らかにした。
日田彦山線添田~夜明(よあけ)間の復旧に際しては、これまで3回開催されてきた会議の過程で、JR九州から沿線自治体に対して年間1億6000万円の運行経費の負担が求められていた。
これに対して福岡県の小川洋知事は、2月の会見でJR九州に対しその点の再考を強く求める考えを示し、2018年度中にも方向性を固めていく姿勢を明らかにしていた。
しかし、JR九州は依然として「再考は難しい」という立場を崩していないため、会議後の取材で小川知事は「極めて遺憾であります」と述べている。
また、今回の会議では、JR九州からバス高速輸送システム(BRT)か路線バスへの転換が提案されたというが、小川知事は「地域の活性化、あるいは観光の振興、それ自身が観光の資源になるかもしれないという観点から、住民の皆さまのご意見を聞いてみなければならないと思っています」と述べ、態度を保留した模様だ。