トライアンフは世界限定2車種を日本初公開、ほぼ完売のいきおい…東京モーターサイクルショー2019

トライアンフの『ボンネビルT120エース』(左)と『ボンネビルT120ダイヤモンドエディション』
  • トライアンフの『ボンネビルT120エース』(左)と『ボンネビルT120ダイヤモンドエディション』
  • 『Moto2TM』プロトタイプ
  • Moto2参戦用のシャーシー
  • 画家で壁画アーティストのフランキー・スィーヒ氏がペインティングした『スピードツイン』
  • トライアンフ モーターサイクルズ ジャパンの野田一夫社長
  • トライアンフのブース

トライアンフ モーターサイクルズ ジャパンは3月22日に開幕した「東京モーターサイクルショー2019」に16台の二輪車を展示。現在、その販売は急拡大を続けているという。マツダ出身の野田一夫社長もプレスブリーフィングの冒頭、嬉しそうにこう話していた。

「2月の実績を振り返ると、登録台数は過去最高、対前年比で1.7倍(138台)の実績を上げることができた。なぜこれだけ実績を上げることができたかというと、新型車の積極的な導入があったからだと思う。昨年末から月1台のペースで投入し、それぞれが大変いい反響をいただいた」

そんな同社が今回、日本初公開したのが『ボンネビルT120エース』と『ボンネビルT120 ダイヤモンドエディション』だ。両車種とも4月発売で、それぞれ1400台と900台の世界限定車だ。もうすでに完売状態になっているという。

『ボンネビルT120エース』はカフェレーサーの聖地であるロンドンのエースカフェとコラボレーションしたモデルで、独特のカラーリングと黒を基調としたパーツが使われている。車両には1台1台シニアルナンバーが刻印され、トライアンフCEOとエースカフェのオーナーのサイン入り証明書がついている。価格はベース車両からわずか数万円アップの159万7900円だ。

一方、『ボンネビルT120ダイヤモンドエディション』は1959年に初代『ボンネビル』が登場してから今年でちょうど60年となり、60年を意味するダイヤモンドアニバーサリーの記念モデル。ダイヤモンドにふさわしいような白を基調としたデザインになっており、価格は156万7000円と、ベース車両とそれほど変わらない価格になっている。そんなことも人気に秘密になっているようだ。

そのほか、来場者がしきりに写真を撮っていたのがMoto2向けのプロトタイプモデルとレース参戦用のシャーシーだ。エンジンについては、『ストリートトリプル』の765ccの3気筒エンジンをベースにしたもので、80点ほど改良を加えてレース仕様にしているとのことだ。

「量産車に近い仕様なので、量産車のパフォーマンスや耐久性を証明するためにMoto2に参戦した。すでにカタールが終了したが、大きなトラブルもなく、時速300km/hの世界に突入するところまで来ている」と野田社長は話す。

また、これからのトピックとして「トライアンフ・ファクトリー・カスタム(TFC)」という新しいシリーズを今後投入していくという。第1弾は『スラクストン』のTFCで、「ボディにカーボンファイバーを採用し、ディテールにも非常に凝っている」(野田社長)そうだ。

このように今後も積極的に新型車を日本市場に投入していく計画で、トライアンフの動向には要注目だと言ってもいいだろう。

《山田清志》

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